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ブラックジャックによろしく 13・精神科編/佐藤秀峰 [マンガのこと]

ブラックジャックによろしく 13 (13)

ブラックジャックによろしく 13 (13)

  • 作者: 佐藤 秀峰
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2006/01/23
  • メディア: コミック


いよいよこの精神科編も完結。連載を追いかけていないので、この13巻が出るのが待ち遠しかったです。報道に問われる責任は、ここで描かれているような理想が実際には通用しないんだろうとやはり思っています。医療の現場で、斎藤センセイのような主張は迷惑でしかないんだろうとも思います。でもここに表現があり、物語があり、変わっていく可能性もまた、無い訳ではないんでしょう。やはり、この物語は虚構で終わって欲しくないと思います。


「最終兵器彼女 全7巻」高橋しん [マンガのこと]

最終兵器彼女 (1)

最終兵器彼女 (1)

  • 作者: 高橋 しん
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2000/05
  • メディア: コミック

この作品がビッグコミックスピリッツ誌上で連載されていた頃にリアルタイムで読んでいました。その前の「いいひと。」も、そういえばTVドラマになったんでした。すでにこの作品はアニメ化されていますが、とうとう(ほんとに)実写映画化されるということらしいので、なんだか改めて読み返してみたくなって、コミックス全7巻を一気に「大人買い」しちゃいました。

キャラクターの描き方とか、基本線がかなりホノボノしてるんですが、巻が進むに従い状況はどんどん過酷になっていきます。痛々しいです。すごくデフォルメされてて、イメージは直接的ではないんだけど。
これ、ごくありきたりと言ってもいい男女の純愛でもあり、青春そのものをストレートにリアルな言葉で描いてるんですよね、結局。ただ、設定としてはもちろんとてもとてもユニークで大胆だし、連載の途中で9.11'01の例の歴史的な出来事が実際に起こったりもしている中で、作品の世界観に大きな意味が後から付加されてしまうことにもなったりして、そういった状況も含めて語られるべき要素が幾つもある物語になっている気がします。こういった作品がある種の予言めいたものになっていたり、それを現実の出来事が軽く凌駕してしまったり、世界とか地球とか、世の中を思う時、なかなか手放しに明るい気持ちになれないのはいつからだったろう、とふと考えてしまいます。
なお、主役の2人にはシュウジとちせ、という名前にあえて苗字を付けなかったそうです。
映画は、正直どういう部分で表現できるんだろう?同じ題材の作品でも実写で俳優さんが演じていく映画はマンガともアニメともイメージされるものが違うものになってしまうはずなんで、破綻なく成立させるのは大変だと思います。期待半分、興味は尽きません。
ただ、映画を初めて観て、原作を新しく探そうとする人が居て、そのきっかけになるだけでも意味はあるのかもしれないと考えれば、とりあえず公開によって注目はされてほしいなと思います。


ブラックジャックによろしく 12 精神科編④/佐藤秀峰 [マンガのこと]

精神科編も佳境。一気に踏み込んできた気がします。
“気が違う”というのは、誰にでも本来当てはまる要素があることで、統合失調症と名称を変えてその意味する部分が何か加わったりなくなったりするのでもなく、人が他の誰かとどこか違うのは当たり前だし、ただ人より傷つきやすかったり、無防備であったり、信じやすかったりというほんのわずかな差異が結果として悲劇を生み出したりしてしまう。でも、苦痛も悲しみも引き受けていかなくては進めない辛さ。「大変なことを知っていて、それでも立ち上がりたいと思うのがヒトだ」というのは確かドラマ救命病棟24時(第3シリーズ)での進藤先生の台詞。このマンガでの主人公である研修医・斉藤先生がつねに何か突き動かされるように行動を起こしてしまう部分はおそらく現実には組織や社会としてはあってはならない出来事のはずで、問題行動そのものなんでしょう。でも「先生に出会えてよかった」と口にする患者さん達の描き方にリアルを感じます。感情移入してしまいます。

ブラックジャックによろしく (12)

ブラックジャックによろしく (12)

  • 作者: 佐藤 秀峰
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2005/09/21
  • メディア: コミック

ところで精神科の指導医の伊勢谷センセイ、どうみても顔のモデルは坂本龍一さんのような気が…。


絶望に効く薬 ONE×ONE VOL.5/山田玲司 [マンガのこと]

連載の方を読んでいるので、新しく加筆されている取材後記の部分を楽しみに待っておりました第5巻、また一気に読んじゃいました。富野由悠季さん登場はやはり盛り上がってしまう世代です。それほど熱心にガンダムを追いかけてなくたって、熱いものがあるわけですよ(なぜかサンボマスター山口くん口調)。ひとつ前の巻でイトイ先生が述べていたようにリスペクト大賛成、それが特定政党で強烈にバッシングを受けたあの人であっても、その当人だからこそ口に出来る貴重な内容が、ごく自然に胸に響いてくるわけですよ。力強い言葉になってずっしり手ごたえを残すんですよ。それはなぜぼくら人が誰かに認められたいか、痛切に感じるんですよ。やはりそう思いませんか、みなさん!(今回、こういうテンションです。すいません)

絶望に効くクスリ 5―ONE ON ONE (5)

絶望に効くクスリ 5―ONE ON ONE (5)

  • 作者: 山田 玲司
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2005/09
  • メディア: コミック


「ゼブラーマン」原作:宮藤官九郎、漫画:山田玲司 [マンガのこと]

なぜこのタイミングなのかは自分でもよくわからない、説明つくわけじゃない、気分的なものです。
ふと読みたくなって、コミックス5巻を一気に追いかけました。

いま、立っているこの場所がグレイで汚れた深い闇の色であっても、ただ何か少し間違えてしまった、寂しいという気持ちに白黒つけなかったまま成長した大人の姿であっても、無様でも傷だらけでも、ここからやり直して血を流して進むことはできるし、どこまでも平坦ではない道は続いていく…

なんだか、ちょっと勇気付けられた、励まされた問いかけが数多く発見できました。連載されているときにその都度全部読んでいるのに、改めて一気に物語を追いかけていくとクリアに見渡せるものがあります。映画版も観ました。エンタテイメントで楽しくて、勝手に“これは「マトリックス・シリーズ」と人物相関が一緒だ”なんて発見して盛り上がってました。マンガ版は、だいぶオリジナルに独自の解釈を原作に加えて、深く井戸を掘っていく内容でした。で、そもそも、何故シマウマ?っていうのさえ、単なる理屈での強引さではなくなんとか決着つけようとしている感もあり、誠実な描き方でした。身が引き締まる思いです。

ゼブラーマン 5 (5)

ゼブラーマン 5 (5)

  • 作者: 宮藤 官九郎
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2005/03/30
  • メディア: コミック


「PLUTO:002」浦沢直樹×手塚治虫 [マンガのこと]

連載をきちんとチェックしていないこの作品もやっと2巻目を買って読みました。
いよいよ、アトム登場です。ロボットが人類と共存している社会(といっていいのか)で、殺傷事件として破壊されたロボットの謎を追うサスペンス部分はやはり「MONSTER」を思い出してしまう。
なんか、またしても引っ張るだけ引っ張って先延ばししてしまうのかとつい考えてしまいますね。
モンブランやノース2号というなかなか面白いエピソードの第1巻より、なぜかアトム登場以降に不穏なムードが色濃くなってしまって、完結するまでもちろん読み続けるつもりでいるけど、これから先あんまり人物相関(ロボット相関か?)をやたら複雑に展開しないで欲しいと強く願います。そういえば、浦沢版のお茶の水博士。リアルなキャラクター描写になった分、どうも心に翳りを含んでいるようで…もうちょっとでいいから、明るいキャラになってくれないかなぁ…この調子では無理ですねきっと。

PLUTO (2) ビッグコミックス

PLUTO (2) ビッグコミックス

  • 作者: 浦沢 直樹
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2005/04/26
  • メディア: コミック


「そらのひかり」わかつきめぐみ [マンガのこと]

ここしばらくチェックが甘かったので、購入したものは初版ではなく第2刷発行でした。残念。
大好きなのに、なかなかマイペースで新刊が登場する作家の方なので油断するとこうなっちゃいます。でもこうして新しい作品が読めることの幸せは何にも替え難いですね。本編「そらのひかり」全6回+番外編は、特に本編部分が何しろちと今現在の自分にとってタイムリー過ぎるごく身近なテーマ。ここに登場するいい感じに放っておいてくれる、いい距離感の保てる大人が居てくれることってすごく大事なんだよなぁ。だいたい、そんな他人の行動になんて責任もてないんだから、そっと見守るのこそ本当の意味での他者理解で、もがき苦しんでいる大変さを手助けせずに眺めることができる余裕って、すごく深い度量なんだと思います。現実には難しいですね。
一緒に収録の「Cotton Candy Cloudy」はお馴染み?夏目さんちの面々が登場。賑やかでこれぞ身勝手で素晴らしい。「はるつぼみ桜色」はといえば主様シリーズだから更に更に古くからのお付き合い。こちらの方が前からそうだけど恋愛そのものについての話題が多いですね。いつものように、ほんわか和めるキャラクターが精霊なのにとても人間臭くていい具合です。


「絶望に効くクスリ ONE ON ONE Vol.4」山田玲司 [マンガのこと]

この作家の人の作品はこれまでもなんだか気になって読んでました。ただ、コミックスを買うようになったのはこのシリーズが初めてで、大幅に追加されている部分=取材後記コラムがあることで補完されている内容が思いがけず面白くて、得をした気分になりました。連載での制約もここにはないはず(ちがうのかな?)。既に読んでいる3巻分も十分興味深かったけど、何しろイトイさん収録の第4集ですから。リスペクトが新しく切り拓く共同体の在り方って、本来、行間に滲む情感を読み取る能力に長けているはずの日本文化にとってはいちばんの得意分野になっていていいはずなのでした。愛のある批評は生産的だと思うけど、まず受容して肯定することの度量の広さがやっぱり自分にはとてもとても有意義に思えます。そんな発想の一方で御大、水木しげるセンセイが締めくくりとして登場。「怠け者のススメ」の迫力は、簡単には(少なくとも自ら)死なないことの大きな意味にすんなり繋がる気がします。ということで、山田玲司氏にリスペクト。好きなことONLYが許されるように、これからも突き抜けて、へたって、また誰かから元気をもらってきてください。

絶望に効くクスリ 4―ONE ON ONE (4)

絶望に効くクスリ 4―ONE ON ONE (4)

  • 作者: 山田 玲司
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2005/05/02
  • メディア: コミック


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