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国境の南、太陽の西 / 村上春樹 [本のこと。]


国境の南、太陽の西 (講談社文庫)

国境の南、太陽の西 (講談社文庫)

  • 作者: 村上 春樹
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 1995/10/04
  • メディア: 文庫


なんとなく「ダンス・ダンス・ダンス」まで読了したことで、自分の中で達成感があったので、その後に続く作品群に取り掛かるのに少し時間がかかりました。が、読み始めてしまうと、これは小説自体の長さのせいもあるけど、ほんとにあっという間でした。
この作品も主人公は一人称の僕なんですが、過去の作品群とは少し違った面があります。
これまでと共通しているのは、自己をしっかりと適正に認識していて、冷静で他者との距離をどの程度にとるべきかしっかりと考えており、取り乱したり感情的な部分は極力抑制して、という、自らの生きていくスタンスが明確にある人物に見えていることで、それを勝手に読み手としては作者である春樹氏のものの考え方を反映しているキャラクターではないかとどこか思いながらイメージしている点で、自分は少なくとも、その穏やかな人物に、その時その時の自分自身の気分をブレンドしながら寄り添うように読んでいます。
今回読んでみて改めて感じたのは、“僕”の生活がある程度その社会の価値観にうまく合わせ(居心地の悪さのようなものは感じていたとしても)、はっきりと経済的な成功と呼べるものを手にしていたという点が、なんだか意外で、そのことが印象に残りました。
それはとりもなおさず、今の自分がそういった社会の中での生きにくさを常々実感して身近に感じているからなのかもしれません。
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