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「バケモノの子」 [cinema]


バケモノの子(スタンダード・エディション) [DVD]

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  • 出版社/メーカー: バップ
  • メディア: DVD


8/2(日)に観てきました。
過去3作の評価ですっかりお馴染みの細田守監督の新作です。
毎回映画館で観た作品は皆そうなんですが、自分はパンフを買って、観終えた後にその内容を読みながら反芻して色々考えるのが好きです。
そうして思いついたりした事柄を、この記事に覚え書きとして整理していくのが自分が映画を鑑賞してその作品と向き合うひとつの習慣のようになりました。
細田監督の最初のヒット作となった「時をかける少女」は別として、「サマーウォーズ」も「おおかみこどもの雨と雪」も、そして今回も、監督のプライベートの部分の変化が作品の核になるようで、今回は子どもって、どうやって育っていくんだろうかという問いかけがあります。これは「おおかみこども」ともつながってくるテーマでもあるんですが、前回は母の存在が大きかったのに対し、今回は父、もしくは父性的な存在とのかかわりに重きがありました。現在の日本の価値観の中では、かなり扱いにくく、捉えにくくなってしまっている命題かもしれません。現実の渋谷の街と異界が同時に存在しているという設定は、社会の中に狼男が混じって暮らしているという設定以上に空想の領域がもちろん広くなっている訳で、例えばそんな世界がどうしたら成立するのかとか、実はその辺はあまり触れずに物語は進んでいきます。でもその点は観ていてあまり気になる訳ではなく、クライマックスに向かって境界線が侵食していくような展開から描かれる映像、特にクジラの登場してからのシーンはすごく美しくて、これは「おおかみこども」の世界観では向かわなかったなぁと後から思い、やっぱり少年の空想のある意味王道であったのが単純に愉しかったです。
脚本でこれまでの3作で必要不可欠だと思っていた奥寺佐渡子さんが参加せず、細田監督の手によって完成まで行ったのも、もしかしたら関係しているのかもしれません。個人的には奥寺さんが参加していなかったのは少しさびしかったんですが。
「時をかける少女」公開が2006年、「サマーウォーズ」が2009年、「おおかみこどもの雨と雪」が2012年、そして今回が2015年と、きっちり3年かけてこのクオリティを維持しながら作品が製作されているのは、とてつもないことだと思います。このペースではまた3年後、細田監督が描く新しい世界がどんなものなのかが楽しみで待ち遠しいです。

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