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神様のカルテ3 / 夏川草介 [本のこと。]


神様のカルテ 3 (小学館文庫)

神様のカルテ 3 (小学館文庫)

  • 作者: 夏川 草介
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2014/02/06
  • メディア: 文庫


新刊が出てたのは知ってました。
もうすぐパート2の映画化作品が公開になる、ということで、更にその続編のこのパート3がこんなタイミングで文庫化されました。早く読みたかったんで、うれしい限りです。

地域医療の一つの舞台として松本平の本庄病院で、勤務する若き内科医・栗原一止センセイの向き合う対象は患者であり、大切な家族であり、心許せる友たちで、そのひたむきで誠実な姿勢の前に、けれど立ちはだかるものは強大で堅固で難物だったりする、その戦いの日々はエピソードを重ねる毎に険しくなっている印象です。
たとえば孤高で真摯な哲学だけでは立ち向かえない現実もあるし、真面目で患者を思いやる医師から順につぶされていきかねないこの矛盾はなんなんだ、というのは、医療の現場に限らず深い共感で納得できてしまう社会があるという自分自身の日々の実感でもあります。
パート2では、その栗原の生き方そのものに正解の出ない問いかけを投げかける進藤医師がいて、今回も新たにまたひとり、登場してきました。
進藤センセイは旧友でもあり、キャリアとしても同等に近い立場だったからまだ助かっていた部分もあったんですが、今回はちょっと難攻不落ともいえる課題としてもまた厳しい難問が提示されてました。
キャラクターとしては、なんだか海堂センセイの作品で登場しそうな切れ者でもあって新鮮だったし。
そういえば、後半に会議室で交わされるやりとりなんて、かなり専門分野に入り込んでて難しかったですが海堂作品みたいで、個人的には大歓迎です。
そして終盤、円環が見え始めてほっこりです。
この3作でひとまず、第一幕は終了、というところでしょうか。
映画化第2弾に続き、これは・・・・原作との設定の相違を考えるとどんどん無理が生じてしまいそうなんで、実現しない方が良さそうではあります。
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