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マドンナ・ヴェルデ / 海堂尊 [本のこと。]


マドンナ・ヴェルデ (新潮文庫)

マドンナ・ヴェルデ (新潮文庫)

  • 作者: 海堂 尊
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2013/02/28
  • メディア: 文庫


3/26に読了しました。
海堂センセイの作品が文庫化されると読む、ということで、すでに単行本としては先に刊行されてもいるし、この作品に関してはNHKでドラマ化もすでにされており、それを原作を読む前に観て、内容もだいたいの筋は確認済み、という状態でやっと原作小説を手にしました。
購入してから約3週間、色々と雑事に追われていた中ですので、ほぼ一気に読み終えました。

以下、多少ネタバレする内容も含みますのでご注意ください。
(これから初めてこの作品を読まれる方は、ひょっとしたら読まない方が、知らないままでいた方がいいかもしれませんので。)

たぶん海堂作品ファンであればご存知の方も多いと思うんですが、この作品は映画化もされて先に刊行されてもいる「ジーン・ワルツ」と表裏の関係ともいえる物語です。
このパターンは以前にも「ナイチンゲールの沈黙」と「ジェネラル・ルージュの凱旋」でありました。この前例以上に登場人物の大半が一致しているし、エピソードとしても重複していて、もちろんあえてそういう内容で対になっているがゆえに楽しめる部分が多かったです。
それと、映画化作品もドラマも両方観たんで、例えば曽根崎理恵役は映画では菅野美穂さん、NHKドラマでは国仲涼子さんがそれぞれ演じていて、医局の上司でありいろいろな意味で興味深いキャラクター、清川を映画では田辺誠一さん、NHKドラマでは勝村政信さんが演じてて、この俳優さんたちのイメージの違いがまた映画とドラマでの作品の印象の違う部分にもなっていたりもして、まあ混乱もあるんですが楽しくもありました。読んでいると、そのキャラクターのイメージがどちらかの映像として浮かぶことがあるんですが、これもどちらか一方ではなかったりするもので、そういう不思議な感覚も味わいながら読み進めました。
せっかくなので、こちら「マドンナ・ヴェルデ」を読み終えた直後に、また「ジーン・ワルツ」を読み返しました。
こうなるともう、自分の記憶の中で二つの作品が不分離になって、区別はできるけど細部については結局どこまでが片方にしか記述がないものなんだか、自分で分からなくしてしまっている状態です。

ジーン・ワルツ (新潮文庫)

ジーン・ワルツ (新潮文庫)

  • 作者: 海堂 尊
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2010/06/29
  • メディア: 文庫


娘・曽根崎理恵の視点が中心の「ジーン・ワルツ」は、より理論・事象が中心で、母・山咲みどりの視点が中心となるこの「マドンナ・ヴェルデ」では、より情緒的で内面の部分が見えてくる感じかもしれませんが、この2つの作品で、他の作品ではほとんど登場してないキャラクター(例えばここで描かれる何人かの妊婦さんたち)がそれぞれすごくよくて、結構好きです。それと、原作ではちょっとだけ彩りを残すという程度の描写しかない丸山さん、これはNHKのドラマにより脚色された物語では結構重要なキャラクターになっていたので、ドラマ→原作という順番で読んだ自分にとっては、この変更があったことで印象に残っています。
文庫化に当たり、巻末の解説を、NHKドラマで主役を演じた松坂慶子さんが書かれていて、これがまた作品の余韻を心地の良いものにしてくれました。
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