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「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」 [cinema]


ものすごくうるさくて、ありえないほど近い Blu-ray & DVDセット(初回限定生産)

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  • 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
  • メディア: Blu-ray


3/20(火)に観てきました。
この作品は、実は事前にあまり情報を仕入れずに鑑賞したんですが、結果的にはそれがよかったと思います。
後から知ったんですが、脚本はエリック・ロスの手によるものです。
フォレスト・ガンプ」「ミュンヘン」「インサイダー」「ベンジャミン・バトン」と、彼が関わってきた作品を挙げていくと、どれも好きな脚本です。
こういう発見はうれしくなります。
それにしても、ユニークな作品名です(原題は"ENTREMELY LOUD, INCREDIBLY CLOSE")。
物語が始まってすぐ、これは自分の大好きなタイプの作品だったなと確信しました。
後から考えれば、かなりショッキングな映像から始まるんですが、基本的に幼い(と簡単には言い切ってしまえないなかなか大人びた側面のある)主人公の主観から描かれている世界でもあるので、晴れ渡った空を背に落下していく父の姿に現実感は希薄で、夢や空想の出来事なんじゃないかと思えるようなどこか切実さが欠けたような雰囲気が漂っている気がしました。
自分の行動を全面的に信頼してくれて、受け入れてくれ、導いてもくれる優しい父の姿。
本心では一切を拒絶してしまいたくなるような理不尽な現実に、どう向き合うか。
その方法も父が教えてくれていた。
だから手がかりを探すんだというオスカーくんの姿はとにかく切なくて、あっという間についつい感情移入して物語を追っていました。
とにかく、片っ端から“ブラックさん”に会いに出かけるその過程は、この町に住んでそれぞれに立場は違っても同じようにとてつもない理不尽を同時体験した状況で考えると、彼・オスカーの姿がある種の巡礼者のようにも映ってきます。
そこで登場する“間借り人”役を演じたマックス・フォン・シドーのいぶし銀の存在感が光っていました。
のちに彼のバックグラウンドが判明してきますが、オスカーくんにとっては決して重要なことではなくて、でも結果的に父の代わりのように見届けてあげることにもなり、彼自身も救済が訪れるという展開に胸が熱くなりました。
この二人に比べると登場シーンも限られてくる父・トム・ハンクスの優しい眼差し、あるいは息子にしてみれば明らかに父に比べて距離を感じていた母・サンドラ・ブロックの慈愛に満ちた表情も印象的でした。
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non_0101

こんにちは。
最初は切なくてどうしようと思っていたのですけど、
オスカー君の鍵探しの旅が始まってから、どんどん物語も動いて面白くなりました。
彼が出会ったことで変わっていく人々の様子も興味深かったです。
やっぱりお母さんの行動には泣かされました~
彼をちゃんと見守っていて、さすが!と思ってしまいました☆
by non_0101 (2012-10-28 11:32) 

cs

nonさん、niceとコメントどうもありがとうございます。
オスカーくんのキャラクター、最高でしたね。
彼がとにかくとことん、謎を解いていくためにあきらめない姿勢は、あの父に大事に育んでもらえた個性ですね。本来なら、もしかしたら面倒なこととして封殺されてしまう場合だってありえた特質です。だからやっぱりお母さんとしてはどう接していいか戸惑ってしまうんでしょう。その辺りの関係性がリアルで惹きこまれました。そしてやはり母の思いの強さが分かってくると感動で・・・。いい作品に出会えたなぁと思います。
by cs (2012-10-28 15:57) 

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