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「スマグラー お前の未来を選べ」 [cinema]




11/20(日)に観てきました。
石井克人監督の作品はこれまでもけっこう観て来ました。
テイストとしては同じマンガ原作ということもあってか、「鮫肌男と桃尻女」のダークな世界観とどこか共通しているように思えましたが、こちらは格段にパワーアップして濃厚で狂気じみています。
妻夫木くん演じる主人公・砧が無気力で他力本願ゆえに闇社会にするっと入り込んでしまう展開は原作の真鍋昌平さんの描く「闇金ウシジマくん」でも何度も語られるような設定で、現実にあっても不思議ではない危うさがリアルです。
そこで知り合う容赦ないキャラクターたちが石井克人監督好みのかなり濃い面々。
運び屋・ジョーを演じる永瀬正敏氏は「PARTY 7」以来の石井組なんですが、すっかり裏社会の汚れた空気を肺一杯に吸いながらも自らの掟に従いアウトローを貫き生き抜いてきた影の濃い人物像が説得力十分で、彼の積み上げてきたキャリアで演じる重厚感、人間臭さが実に魅力的でした。そしてその不思議な相棒・ジジイに我修院達也氏。なぜか「茶の味」とリンクするイカ好きな人物。彼はとにかく石井克人監督作品には欠かせない要素のひとつです。
松雪泰子さんが演じた裏社会の便利屋・山岡は登場シーンも少ないんですが妙に印象に残る謎めいたキャラクターでこれが原作では男性だったと後から知りびっくりです。
組長のオンナ・田沼ちはるを演じる満島ひかりさんは近年特に存在感がある女優さんとして様々な作品に出演していますが、その中でもこういう設定の役を振られるのはなかなか異色なんじゃないでしょうか。山岡同様、一切笑顔のない役なんですが、二人ともほぼ表情のないその冷徹さの中にふとのぞかせる人としての温かさのようなものが感じられるのがよかったです。
後半、砧を徹底的に拷問にかけて追い詰める河島役の髙嶋政宏さん、突き抜けたハイテンションで“狂犬”の異名をとるその独特の行動が危な過ぎです。昔の日本軍の軍服にオムツって・・・。
そして強烈なヒットマン、背骨と内臓というコードネームのコンビが漂わせている哀愁と徹底的な暴力描写、この無音の世界の寂寥感は独特でした。特に背骨=安藤政信くんの危険な眼差しと鍛え上げられた肉体美は印象的でした。

どの部分がそのままで、どの辺が映画独自の設定なのか、原作の漫画を確認してみたくなりました。


新装版 スマグラー (アフタヌーンKC)

新装版 スマグラー (アフタヌーンKC)

  • 作者: 真鍋 昌平
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2011/09/23
  • メディア: コミック



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