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夢見る黄金地球儀 / 海堂尊 [本のこと。]


夢見る黄金地球儀 (創元推理文庫)

夢見る黄金地球儀 (創元推理文庫)

  • 作者: 海堂 尊
  • 出版社/メーカー: 東京創元社
  • 発売日: 2009/10/30
  • メディア: 文庫


1/11(火)に読了しました。
この文庫、「医学のたまご」が書店では入手不可となって急にBOOK OFF を探していたときに、偶然発見したんで一緒に買いました。
実は始めの方を読んでいて、確かに物語の舞台はいつものように桜宮市なんだけど、随分設定が違うんであんまり他の作品との関わりはないのかな・・・と思ったら、ブラック・ドアで銀のティアラの歌姫となると、なるほど。そこにつながっていくとは。
そういえば、ボンクラボヤとか深海館って、「医学のたまご」でもちらっと登場していたような。
こういうリンクが見え隠れしだしてきてから、一気に面白くなりました。
というか、その関連を発見するのが楽しいんで読んでいるところも大いにあるってことで。
で、ラスト近くで語られるジョーが世界観をがらりと変えさせられるほど影響を受けた人物って、特定されてませんが、おおよそ判明してくるんでそこもまたにんまりです。
(何しろ、彼のコードネームが「ファイヤー・カー=火消し車」となると、誰からの連想であるかは一目瞭然)

読み終えてふと思ったんですが、今回はなんと、事件を起こす側の視点で物語が進んでいました。今まで読んできたものは、正体不明の犯人捜しとばかりは言えないものの、出来事の真相を究明していく側で進んでいくものだったんですが、今回は自らが(少なくとも最初主人公は全く乗り気じゃなかったにせよ)犯行に及んでいくという展開。それが二転三転、様々な仕掛けが明らかになってくると、見えてくる裏側はまたしても「医学のたまご」みたいな相も変わらずの権限のある安定した立場の心貧しい人たちの哀れな末路。いつものように公的な組織という隠れ蓑をまとって厳密な責任者があいまいな環境で、さもしい考えをする人たちの姿は、海堂さんがおそらくいやというほど実際に目にして来ているに違いないと、勝手に思ってしまいます。こういう人たちがごまんと居る社会構造が先細りしないはずないですね。悲しくなります。
でも、ほんとこの小説は楽しく読ませてもらいました。
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