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永遠の0 / 百田尚樹 [本のこと。]


永遠の0 (講談社文庫)

永遠の0 (講談社文庫)

  • 作者: 百田 尚樹
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2009/07/15
  • メディア: 文庫


この本はTV番組「王様のブランチ」の中で紹介されていたのを観て、興味がわいて読み始めました。
つい、小説などは映画化されたものがきっかけで知り、先にある程度のイメージが出来てしまったものを読んだりするパターンが多くなっていて、こういうまっさらに近い状態で物語に向き合うのは久しぶりになっていました。
なんとなく、読み進めるのに結構エネルギー要るかなとかちょっと身構えたりして想像していたんですが、驚くほど読みやすくて、一気に読了してしまいました。
途中、何度も胸が熱くなり、涙をこらえながら。

「0」が象徴するその当時のこと、そこに居た人々が遺した様々な思いは、現代を生きるこの敗戦国の人にとって、やはり改めて真摯な態度で振り返るべきものなんじゃないかと、強く感じました。
自分も、普段こういう過去の出来事を身近なエピソードとして考えたりすることも無いどころか、どこか無意識のうちにかなり偏りのある批判的な先入観で捉えていた気がします。あるいは、感覚として、まるで自分には理解できないものだと勝手に決め付けて。
でも、その偏見は、この作品に触れられたことで、ごくさりげなく違う角度からはこうも見えるんだと提示してもらえた気がしました。
または、マスコミ報道に対してなんとなく感じる居心地の悪い感覚って一体なんなんだろうという普段自分が抱いているものについて、そのまま同意できる言葉にしてもらえたすっきり感もありました。

この作品に、出会えてよかったと思います。
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コメント 4

non_0101

こんばんは。
いつも書店で手に取ろうか悩みつつ、未読のままの小説です。
やっぱり読み応えがありそうですね。
冬(?)あたりの課題図書にしてみたいです☆
by non_0101 (2010-09-20 20:51) 

cs

nonさん、niceとコメントどうもありがとうございます。
読み応え、ありました。
読み終えてから、その人物像が頭から離れなくなったくらい、ずっしりと残りました。でも、それは爽やかな風が抜けるような感覚です。
自分はたまたまですが物語の世界に丁度重なるように、夏の暑い盛りに買って少し読み始めて、65年目の敗戦の日(「終戦記念日」という言い方って、本来の意味を巧妙に誤魔化されているようで個人的に抵抗があるんで・・・)を挟みながら9月の始めに向けて読み通したんですが、
もう少し涼しくなったら、じっくり堪能できていいかもしれないですね。
by cs (2010-09-20 23:57) 

Labyrinth

(^_^)ノ こんばんは。
私も「王様のブランチ」 本のコーナーで知りました。
優香さんのコメントに惹かれたのです!(笑)
でもこの素晴らしい本に巡り逢えて本当に良かったと思います。
今までもやもやしていた「何故?」 に明快に答えが出たような?
あーそうだったのか! という思いを何度も味わうことが出来ました。
またじっくりと読み返してみたいと思います。
TB ヨロシク <(_ _)>
by Labyrinth (2010-09-21 03:07) 

cs

Labyrinthさん、niceとコメント、TBまでありがとうございます。
あの番組での本に出会うきっかけって、時々ありますね。
随分前ですが、クラフトエヴィング商會というちょっとユニークな仕掛けのある作者の「Think」という本に出会えたのも、この番組がきっかけでした。

この作品は、読み進んでいくうちに、自分の物の見え方みたいなものがどんどん変容していく感覚がありました。そして深く腑に落ちていくというか、本当にもやもやが晴れていく感覚でした。
こういう作品は、きっとまた時間をおいて読み返したくなりますね。
by cs (2010-09-22 00:38) 

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