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涙の理由 / 重松清・茂木健一郎 [本のこと。]


涙の理由

涙の理由

  • 作者: 重松清・茂木健一郎
  • 出版社/メーカー: Takarajima Books
  • 発売日: 2009/02/07
  • メディア: 単行本


この本を手に取ったのは、ちょうど本屋で村上春樹氏の新作「1Q84」が並んでいるのに気づいたときだったと記憶していたが、実はそれよりちょっと前に一度見つけていたのを後から思い出しました。
最近、茂木健一郎氏はTVでよく見かけるようになっていて、作家の重松清氏との対談はきっと面白そうだと思い、即決で買いました。
一緒に買った「1Q84」を読み始めて、先に読み終えてからこっちに戻ってきたんですが、全く違うタイプの本だったので、それぞれにかなり楽しんで没頭して読み終えました。
あっという間です。

帯には、こんな言葉がありました。

小説家と脳科学者が涙について考えた
「涙を流すとき、脳では何が起こっているんだろう」

かなり興味深い、この本の内容を的確に紹介した文面です。
茂木さんが、重松さんより1つ年上で、年代としてはほぼ同世代。
少しだけ下ですが自分もほとんど一緒です。
涙が流れているとき、それが例えば、小説を読んで流す涙と、映画や音楽では違うんだろうか。
ある作品に対して“泣ける”っていうのは、“泣かせる”とは違う性質なんじゃないか、だとしたら、そこに潜む気分で、手放しで肯定はしたくない、自分はその考えに賛同したくないような発想があるのではないか・・・・というスタンスが感じられて、そこに自分は共感できる、現代の社会の中で感じるある種の違和感に対するお二人の考え方がありました。
いつの間にか、「みんなで渡れば怖くない」がまるで自明の当然の感覚になって、いつからそれが嘲笑されるべき毒舌として、品のない行動として有効じゃなくなってしまったんだろう?と。
数回にわたり、2年かけて得た到達点は、もしかしたら最初からある程度は感じていた結論なのかもしれないけど、行きつ戻りつしてこそたどり着ける、この二人の共有してきた時間の中で言葉になったものっていうのは、やっぱり大事なんじゃないかと思います。
その言葉を読み進めて、自分の中にも言葉にされたことで改めて染みこんでくる発想があります。
読み終えたら、考え方がすべてすっきりクリアになるっていう訳じゃないんだけど、何がしかそこで語られた言葉によって残ったものがあるのは確かで、それが得られれば満足です。
面白かったです。
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