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「重力ピエロ」 [cinema]


重力ピエロ 特別版 [DVD]

重力ピエロ 特別版 [DVD]

  • 出版社/メーカー: 角川エンタテインメント
  • メディア: DVD


5/30(日)に観てきました。
森淳一監督の映画作品は「Laundry」以来。
かなり久々です。
以前2004年にWOWOWで放映していたドラマ「恋愛小説」(後から劇場公開もありました)は観ていましたが、本当に久々で、気になるこの作品の公開を待っていました。
伊坂幸太郎氏の原作はまだ読んでいません。
仙台の街が舞台になるのは伊坂作品では当然の必要事項でもあるし、映画化作品のロケーションもやはり仙台の街で撮影されていて、その空気の中で描けるものは確実にあったと思います。
今回の撮影で初めて許可された東北大学キャンパスというのも、その中の風景の大事なひとつであります。

ちょっと風変わりにも思えるメインの家族の配役がまず、かなり惹かれました。
作品の語り部である兄・泉水に加瀬亮氏。
兄として頼りなく見えてしまうし、でも家族のそれぞれが垣間見せる陰の部分に対し誰よりも誠実に向き合う表情がとにかくやるせなくて、実際いちばん辛い立場なんじゃないかと思えるけど意に介することなくやり過ごしている強さも見えて、そこには自らの弱さも自覚して引き受けた上での精一杯の包容力みたいなものがあって魅力的でした。
弟・春の岡田将生くん。
この春のキャラクターの複雑さが物語の鍵になるんですが、内面の屈折がちらっと判るさじ加減の佇まいがなかなかよかったです。兄弟二人が並んだときの親密な雰囲気もよかったし。
そして父・正志を演じた小日向文世さん。
ある意味、状況からいったらいちばん悲劇的な立場であるのに飄々とやり過ごす芯の強さが、あの笑顔の奥に見えてきます。
出番は少ないけど母・梨江子役の鈴木京香さんと並んだ姿もなんだかよくて、ぴったりでした。
内容も着地点も違うはずなんですが、「トウキョウソナタ」の家族をふと思い出しました。

重力ピエロ

重力ピエロ

  • 作者: 伊坂 幸太郎
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2003/04
  • メディア: 単行本


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コメント 7

minku~♪

重力ピエロもやはり、原作、監督、キャストともによかったですよね~。

お父さんのキャラクターが、鈴木京香さん役のお母さんがモデル時代に雪道で車が二人ともが立ち往生した時のエピソードが、その後結婚したという選択に対して、父親、主人(一家の大黒柱)としてこの人と結婚してよかったと思える相手だったと確信できたんじゃないかなぁって感じる人間性でしたよね。

Laundryの時に感じた映像の美しさを今回も感じさせて貰えました♪
by minku~♪ (2009-07-04 19:35) 

cs

minku~♪さん、コメントどうもありがとうございます。
あの雪道のエピソードはすごくよかったですよね。
外見でいえば風采の上がらない地味な男性だけど、秘めたるものはすごく素敵で、彼女がモデルだからとか関係なくちゃんと向き合ってくれる、そういう深い信頼があって二人の絆が出来てるんだなと思えます。
「Laundry」もそうですが、じんわり沁みる映像がよかったです。
by cs (2009-07-04 23:01) 

cs

COROさん、こちらにもniceをどうもありがとうございました。
by cs (2009-07-04 23:03) 

non_0101

こんにちは。
原作を先に読んでいたので、見る前は期待と不安があったのですけど
見た後は大満足でした~
キャストが良かったですね(^^)
“最強の家族”っていい言葉だなあと思えるいい作品でした☆
by non_0101 (2009-07-05 08:47) 

cs

non_0101 さん、niceとコメントどうもありがとうございます。
原作を先に読まれていてからだと、こういう作品はほんと微妙な気持ちになりますよね。
設定上の変更もあったようですが、台詞のかなりの部分で原作にあるままの言葉が用いられていて、それはやはり伊坂さんの小説の中の欲に重要な部分でもあるので、しっかり原作へのリスペクトもありつつ、更に映像だからこそ表現できるものが不自然じゃなく成立していたんでしょうね。
あの落書きが実物としてそこに描かれているっていうのは、小説で表現すると当然違うものになるわけですし。
“最強の家族だ。”っていうのが、シンプルだけど、父によってこの場所でこの状況下で語られる意味があって、深いですよね。
by cs (2009-07-05 10:02) 

cancan

初コメント ありがとうございました。
その前に一言 店員さんは 決して邪魔をしたのではなく
丁寧に説明してくれたのです。
でも 急いでいるそぶりに「あ!冒頭始まっているけどいいのね」と
態度から汲み取って下さってね… 本当に親切だったんですよ(・・)

てか 映画の話
このキャスティング 本当に惹かれました。
だって 岡田さんはホノカアボーイ で また イケメンパラダイス や 海と太陽のドラマで
加瀬さんはストロベリーショートケイクスやパッチギやめがねやパコで
吉高さんは きみのともだち で
渡部さんは ゴッドハンド輝 で 
小日向さんにいたっては もう 言ううことないっす!
で ミステリー作品系のジャンルなんて 絶対見ないのに
観ちゃった って 程でした。
この作品 予告で気になっていたので 見れて よかったです。
では 初コメント ありがとうございました。

by cancan (2009-07-19 22:16) 

cs

cancan さん、コメントどうもありがとうございます。
そうだったんですか。
店員さん。
でもなんか、そう聞くと、更にそれがこの作品だったなんて、映画の中の虚構と現実が重なり合ってるみたいなエピソードでもありますね。
図らずも、悲しい方へ出来事が進んでしまうけど、それを引き受けて、みたいな。
吉高さんは、ほんのちょっとだけの出演でしたけど印象的で良かったですね。そういえば岡田くんとは「太陽と海の教室」で共演してたんですよね。
ホノカアボーイもよかったですねぇ。
めがねもよかったですねぇ。
小日向さんも、ほんとあの笑顔がいいんですよね。
by cs (2009-07-19 23:33) 

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