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誰も守れない / CX [Watching TV:Drama]

映画「誰も守ってくれない」のスピン・オフ作品というか、もうひとつのエピソードがこれでした。
どちらかというと、映画のキャンペーンの側面の方が強いです。
上映開始すぐのタイミングでTV放映があって、録画だけして先に映画を観ておいて、少し時間が経って後からやっとこちらを観ました。映画では描かれない、その直前の出来事から映画の冒頭につながっていく展開は“踊る”スピン・オフ企画の映画「交渉人・真下」とTV「逃亡者・木嶋」との関係と同様、時系列で遡って別の物語として展開した上で、もうひと山、という感じでエピソードが連続していく並びになってました。

「誰も守ってくれない」の中でほとんど語られる事のなかった勝浦刑事=佐藤浩市の生意気な相棒・三島=松田龍平と映画では不意に登場するミステリアスな精神科医・尾上=木村佳乃のキャラクターを掘り下げていくエピソードが、映画とはまた別のビターな味わいで描かれていました。かなり切ない、問題提起のある脚本です。
こちらの事件では殺人は起こりませんが、あまりに非情で憤りを感じる結末は、ちょっと映画版の「踊る」に共通する部分もあります。監督・演出は今回していませんが、君塚良一氏の脚本はこれと映画とセットで一層深いメッセージが見えてくる気がしました。犯人像は誰が見ても凶悪なものではないからこそ、薄ら寒い後味の悪い感覚が残るものです。
そしてここでも、映画と同様、インターネット上の匿名性に紛れる悪意や欲望の底の見えない気味悪さが印象に残りました。少し前なら、報道の野次馬的な品のなさが担っていた役割について、より輪郭の不明瞭な形に取って代わられた、なんとなく対象が微妙にずれただけの状況が見えてきます。間違いなく、これは暴力です。安全圏に居る多数が手を下しやすい少数を踏みにじる行為そのものです。
劇中、幾度も「背筋が凍るね」という台詞が繰り返されますが、その冗談めかした言い方の中に含めたどこかはっきりしない違和感が、なんだか共感できました。
映画に比べると、なんかやけに手持ちカメラのぶれがある映像が多用されてて、もしスクリーンでこれをやられたら疲れるかも、とちょっと思いました。
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