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「闇の子供たち」 [cinema]


闇の子供たち プレミアム・エディション [DVD]

闇の子供たち プレミアム・エディション [DVD]

  • 出版社/メーカー: ジェネオン エンタテインメント
  • メディア: DVD


2/1(日)に鑑賞しました。
通常のロードショー期間が終ってしまい、観られないかと思っていたら、丸の内TOEIで1日1回の上映があるのを発見して、出かけました。
1000円割引デーだから、他のもっと気楽に楽しめる作品を観に行ってもよかったんですが、観ておきたいタイミングで、縁があるうちにと思いあえてこれを選択です。
これは観る前から、かなりシリアスで厳しい題材だとは思っていましたが、予想以上にずっしり手応えのある作品でした。
タイで現在でも児童買春は公然と行われていて、この中に登場する子供たちのような境遇が実際にあることは勝手に現実のままなんだろうと解釈して観ていたんですが、人身売買の一歩踏み込んだ表現、先進国からの臓器提供を待つ恵まれた子どものために差し出される命のやりとりも、観ているとこれも現実に起こっていることだと思えてきます。倫理観という境界の曖昧なもので、もし現金を得るという行為が先立ったときに超えてはいけない一線を守れるのか、これほど不安定なことはありません。守れなくなることは簡単に現実化しそうです。
自分は実際にその場に居たことがないから想像でしかないけど、政情不安だったり戦時下であればおそらく倫理や理性なんてものはあっという間に形骸化していくでしょう。
タイで現地取材を続ける記者・江口洋介氏のポジションは身の危険を顧みず邁進する報道の前線というには、なんだかちょっとだけ違和感があって不透明に思える立ち振る舞いに見えていたのが最後になってその理由が暗示されて、けっこう暗い気持ちで映画館を後にすることになります。
海の向こうの貧しい国で知らないうちに起こっている出来事、では済まされないんだと、醜く歪んだ表情を見せる'気色悪い日本人’と、恐らくは国に帰ると善良そのものであろう白人夫婦の病んだ青白く虚ろな目をした顔が印象に残りました。

闇の子供たち (幻冬舎文庫)

闇の子供たち (幻冬舎文庫)

  • 作者: 梁 石日
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2004/04
  • メディア: 文庫



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コメント 4

minku~♪

観たいと思いながら、体調の良い時に・・と結局観れないまま・・・
DVDで精神的に受け入れられそうな時に観たいと思ってます^^;
by minku~♪ (2009-02-22 22:01) 

cs

minku~♪ さん、コメントどうもありがとうございます。
そうですね、これ・・・・観た後の衝撃が身体にダイレクトに来る作品だと思います。それだけの力作だから観たかったんですが、観る側のコンディションを選ぶ作品って、厄介ですよね・・・。
もう一度観ておきたいかとなると、自分もやはり時期を選びたいと思いながらもですが、でも観ておけてよかったことは間違いないです。
by cs (2009-02-23 20:34) 

non_0101

こんばんは。
本当に観るのに体力がいる作品でしたね。
そして観終わった後の衝撃度もすごかったです…
いろいろなことを考えさせられる作品でした。
いつか原作本にもチャレンジしてみたいのですけど、
手に取る勇気がいつ出てくるか… もう少し時間がかかりそうです。
by non_0101 (2009-02-24 00:18) 

cs

non_0101 さん、niceとコメント、どうもありがとうございました。
そうですね、観終わった後の衝撃度・・・こういう作品ばかり観てたら体が持たないですね。
でも大事な作品です。
露悪趣味にならないよう、撮影は細心の注意を払われていたようですし、こういうテーマを真正面から向き合うための覚悟は相当だったと思います。
単なるセンセーショナルな問題作ではなく、2008年を記録した残っていく作品なんだろうなと思います。
by cs (2009-02-24 22:52) 

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