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「まぼろしの邪馬台国」 [cinema]


まぼろしの邪馬台国 [DVD]

まぼろしの邪馬台国 [DVD]

  • 出版社/メーカー: TOEI COMPANY,LTD.(TOE)(D)
  • メディア: DVD


12/6(土)に鑑賞してきた2本の作品のうちのひとつがこれでした。
すっかり記事にまとめるのがご無沙汰になっちゃってました。
この日は、上映作品と時間とを考えるとしょうがないから別の場所にあるシネコンを変則でハシゴしたんで、この作品は幕張シネプレックスで、もう1本「青い鳥」は京成Rosaで観ました。

堤幸彦監督は「20世紀少年」も見逃さなかったし、これも間に合って観ることが出来ました。当然のことながらテーマも映像表現のアプローチも違う作品です。でもどっちも堤監督のこだわり方がしっかり描かれてて、比べて考える楽しさがあります。
共通しているのはやっぱりキャスティングの妙で、「20世紀少年」はとにかく原作マンガのキャラクターありきの前提の下にどこまでまず似せられるか、で、こっちはむしろ人物は解釈次第の自由選択になっている中で、脚本の求めるかなり多彩で楽しい配役の工夫がありました。
主演の竹中直人・吉永小百合という顔合わせも、ありそうでなかったものだし、窪塚洋介・柳原可奈子というカップルも2008年ならではかもしれません(これがまた、単なる話題先行になってない活き活きとした役柄のマッチングでした)。TVでの知名度もある物理学者の大槻教授が考古学者で登場したり、そのシンポジウムを進める司会進行に草野さんが居たり、具雑煮屋のおばちゃん(!)として綾小路きみまろ氏が出ていたり、基本的にシリアスタッチで展開するドラマでありながら堤幸彦印になってるアイデア満載です。かといって、そこにいつものような小ネタを配置しないぶん、絶妙のアンサンブルが成立していました。小ネタだらけで脱線していくパターンも嫌いじゃないけど、この脚本がそれを要求してなければ、堤演出でもそこまで逸脱してあえてやらないんですね(もしやずっと若い頃なら躊躇なく盛り込んでたかもしれませんが…)。
原作者であり主人公の宮崎康平氏は、かなり破天荒でユニークですが、こういう人がきちんと地元の名士として一目置かれている時代の豊かさがなんといってもうらやましくもあります。陰で支える妻・和子さんですが、状況として考えたらただただ過酷にしか見えないはずなのに、柔軟な捉え方をしている、ある意味夫以上にユニークな人物だったのがわかります。それを演じる竹中直人氏も吉永小百合さんも、それぞれに異なる表現で深みのあるキャラクター造形をしてて、ほんとに魅力的でした。
ネタバレになるので中途半端な説明になっちゃいますが、吉永さんはクライマックスを盛り上げるもうひと役で登場するし、あと子ども時代の和子を演じた宮崎香蓮という子は宮崎和子さんの実の孫だというのも、映像でこそ見せられる部分になってて、作品がその時点での記録として残ることの意味がある気がしました。
和子さんの若い頃を演じる吉永さんもキュートで最高だったし、長く一人の人を演じきる中での表現の幅はさすがです。
あと、これも驚きのクライマックスで流れてくる歌。
邪馬台国の幻想が視力のない宮崎康平氏の夢想の中でありありと確信に変わりながら展開される盛り上がる場面の中、違和感のない日本語で聴こえてきて、まさかそれがセリーヌ・ディオンだとは知りませんでした。

まぼろしの邪馬台国 (1967年)

まぼろしの邪馬台国 (1967年)

  • 作者: 宮崎 康平
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 1967
  • メディア: -



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