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「ブタがいた教室」 [cinema]


ブタがいた教室 (2枚組初回限定版) [DVD]

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  • 出版社/メーカー: NIKKATSU CORPORATION(NK)(D)
  • メディア: DVD


11/9(日)にハシゴしてきたもう1本がこの作品、公開前から気になっていて、すぐに観てきました。
(でも記事のupが遅くなってたら結果ちょっと間抜けですが・・・・)

この作品の元になった実際のエピソードについては聞いたことがありました。
TVでも取り上げられていて話題に・・・・となると、記憶が曖昧だったんですが、そのドキュメンタリー放送は1995年のことだったとパンフで改めて知り、ちょっと驚きです。そんなに遡ることに思えなかったので(単なる印象ですが、つい数年前の出来事だったのかと勘違いしてました)。
こういうエピソードだと、もうドラマとして十分成立しているので正攻法というか、事実を丹念に追えばそれだけで伝えきることの出来るメッセージが最初からあります。この先生がどう過ごしたか、子どもたちがどう反応したか、事実をそのまま描写していれば、それだけで。
でも、この作品では、あえて映画として何を捉えて映し出すのか、最初から結論ありきではない形で、ある意味でギャンブルでもある順撮りで、そこにあるがままの、特にいまを生きている子どもたちの表情を追いかけていくライブ感あふれるものがそのままの状態で提示されました。育てた結果、最後にどうするかは明確にしないまま撮影は続きます。
担任の先生役だった妻夫木くんも、途中で登場するホームルームのシーンなどは台本に書かれた台詞ではなく、その教室に居る星先生そのものとして言葉を投げかけていて、その静かな迫力、説得力に惹きこまれました。

ブタを飼うそもそもの目的は、育てて食べるため。
残酷かもしれないけど、本来動物が他の生命の栄養を得る従属的な代謝方法を身に付けて生まれてきているのだから、命のやりとりをするのはある意味で当然のこと。
本来的に、だから動物は罪深い存在でもあります。
ごはんの前の「いただきます」の本来の意味を知るための教材が、時間をかけて考えるきっかけも与えられる、そのひとつの示し方がここでのブタということです。

でも途中から名前をつけて、予想以上に大変な世話もして、ここにいる“彼”を食べる?とその疑問に答えが導き出せなくなってもやっぱり当たり前です。
この撮影に参加したクラスの26名は、映画だから悩んだ訳じゃない、当事者だからこそ出せなくなってしまった答えの出し方に、その瞬間をそのまま生きて、その撮影現場で空気を吸っていた者だからこそ見せた真剣な表情があって、たぶん演技とかじゃなく本人がその場で考えた言葉で精一杯の主張をして、この作品ができあがっていました。
きっとこれは、大変な経験です。
忘れられない、嫌な思い出になってしまった子も間違いなく居るはず。
それをスクリーンで観る、その空間が、その体験がかなり特別でした。
その上映回は満席ではなかったけど、埋めていた客席の雰囲気がやっぱり独特だったのは感覚として判ります。
作品をしっかり味わう、他の作品ではあまりない状況が、なんだか贅沢な時間でした。
トータス松本ソロの主題歌 ♪花のように 星のように もおおらかに見守るようなあったかくて心地いい歌声でよかったです。

豚のPちゃんと32人の小学生―命の授業900日

豚のPちゃんと32人の小学生―命の授業900日

  • 作者: 黒田 恭史
  • 出版社/メーカー: ミネルヴァ書房
  • 発売日: 2003/06
  • メディア: 単行本



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コメント 2

non_0101

こんばんは。
子供たちの話し合いのシーンは、本当にライブ感がいっぱいでしたね。
私も映画の子供たちと一緒に、どちらかなあと考えながら観ていました。
これだけ真剣に考えたことはきっと彼らの心の財産になりますよね~
ブタを実際に買うのは無理でも、ドキュメントやこの映画を
ぜひ、小学生の子供達に見せてあげたいですね☆
by non_0101 (2008-12-04 00:10) 

cs

non_0101 さん、niceとコメント、どうもありがとうございます。
あの話し合いのシーンだけでも、この作品に出会えてよかったと思えましたね。
ついつい、あの場に居る子どもたちと同じ気持ちで、やっぱり真剣に悩んじゃいますよね。そう考えると、nonさんの言うように同じ年頃じゃなくても、子どもたちにこの作品を観てほしくなります。それだけで得られるものが何かきっとありそうです。
by cs (2008-12-04 23:24) 

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