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「グーグーだって猫である」 [cinema]


グーグーだって猫である ニャンダフル・ディスク付き [DVD]

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  • 出版社/メーカー: 角川エンタテインメント
  • メディア: DVD


9/13(土)に鑑賞してきました。
この作品は公開前から気になってて、早く観たかったものです。

(以下、ちょっとネタバレ含んでますので)

音楽が犬童監督とは二度目である細野晴臣氏で、初めて組んだ「メゾン・ド・ヒミコ」のサントラもとてもよかったんで、公開前から既にリリースになってたサントラ盤を先に購入して聴いてました。
サントラ収録の主題歌である「Good Good」を主演の小泉今日子さんと細野さんとデュエットしてるなんて、そんなレアで贅沢な企画があるだけで大満足です。

原作である自伝的エッセイはおろか、大島弓子さんの作品は実はこれまで触れたことがなかったです。
前に犬童監督の「金髪の草原」という作品がありましたが、監督はとにかくずっと以前から大島弓子マニアらしいです。なので、「金髪の草原」もそうでしたが、今回も脚本は結果的にご自身で手がけてます。その脚本は主人公の名前は変更してあるんだけど大島弓子さんという作家の身の回りの出来事として、たぶん半分はそのエッセイにも描かれている事実であり、映画化した時点での脚色も半分なんでしょうけど、吉祥寺のゆったり流れる時間を背景に、不意に現実から遠ざかっていく感覚はやはり「金髪の草原」と共通していました。ファンタジーでもあり、リアルな日常の延長でもあり、その異世界が実際には地続きで手を伸ばせば簡単に届くところに存在しているんだという世界の認識。あとから読んだ大島弓子さんの作品に、そのままの質感がありました。マンガという表現と映画ではもちろんかなり違うはずですが、なんとなくそのタッチが似ている気がします。

残念なのは、その映像要るんだろうか?と思えてしまう部分が二度も登場してて、ご本人=梅図氏があの会場に紛れてるだけで十分なのにと感じるところがありました。

主演の小泉今日子さんは、ちょっと脱力したようなセンセイ像がぴったりで、必死に生きてる切なさが素敵でした。髪の毛にご飯粒つけても無頓着って、けっこう超越してます。演じる小泉さんのそのゆるい感じがキュートで。後半に登場する「私の作品は、それほど私を助けてくれません」という台詞の孤独感・・・こういうの、やはり人生経験そのものでもあるんだろうなぁと、深く納得です。自分もほぼ同年代だし、若い頃には実感していなかった何だか厄介な自分に対するある種の無力感と、でも現実との格闘は止めない決意をした果てにある感覚とか、そういう部分はなんだか共感できました。
そして、サバとの対話。
あの空間のあたたかな心地よさがなんかほっとしました。導いてくれる彼のシルエットも、大島弓子ワールドにちゃんと存在してる感じなんですね。こういう作品で演技を披露するなんて、これまでなかった経験だったらしいですが(撮影時期はこちらが先で、その後「デロトイト・メタル・シティ」にも、これは彼らしい配役として出演してますが)、意外な展開で面白かったです。
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non_0101

こんにちは。
小泉今日子さんのほんわかした雰囲気は本当によかったですね。
そんな彼女と一緒にいる猫の姿を観ると、猫いいなあと思ってしまいました。
結構重いテーマの物語だったのに、見終わった時は癒された気持ちになる
不思議な作品でした☆
by non_0101 (2008-11-09 11:55) 

cs

nonさん、niceにコメント、TBまでどうもありがとうございます。
小泉さんの麻子先生、あの抜けた感じがすごくいいんですよね。
「2匹目の猫はしあわせですねぇ~」っていうあの台詞の雰囲気とか、ふと漏らすかのような微妙な表情がすごいなぁと思いました。
そうなんですよね、結構テーマとしては深刻で重いです。でも、決して観終えて疲れたりする感じじゃなく、ちょっとあったかい、背中を優しく押してくれる感覚が残りました。
by cs (2008-11-09 18:38) 

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