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「黄色い涙」 [cinema]

黄色い涙 【初回限定版】 [DVD]

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  • 出版社/メーカー: ジェネオン エンタテインメント
  • メディア: DVD

先週、観てきました。
犬童一心監督作はこの次の「眉山」がもう公開になっていて、観たいものがまだ残っているという嬉しい状態の中、順番にいこうと決めました。この作品は永嶋慎二氏のマンガが原作でその昔TVドラマ化されていて、1974年に放映されているものを犬童監督は観ていて、今回の作品につながっているとのこと。脚本はその当時と一緒の市川森一氏で、平成の時代によみがえる事は考えもしなかったでしょう。
舞台である東京オリンピック開催前の昭和38年(1963年)の阿佐ヶ谷駅界隈を再現するのに、とことん人力で美術製作をするのは大変だったでしょう。「三丁目の夕日」の方法が現実的な選択肢にあっても、それを選ばないのは考えようによっては酔狂かもしれません。でもこの姿勢で描かれる若者たちの姿そのものが、まさにある種の反骨で、それに倣う形で撮影された意味は大きいんじゃないかとも思えます。嵐のメンバー5人が揃って主演という配役もとてもよかったと思います。中でも中心に二宮くんが居るのは最近の彼の評価ではごく自然なんだけど、それぞれ5人の人物像が丁寧に描写されていくと、いちいち納得がいくキャラクターにも見えてきて、それぞれ味わいがあっていい感じでした。特に櫻井くん演じる自称・小説家のひょろっとした風貌とぼさぼさの髪、まんまるメガネに関西弁というかなり濃いめのキャラクターが、「ハチミツとクローバー」とはまるっきり違ってて、これがこれでハマってる気がして感心しました。個人的に感情移入して観てしまったのも主に彼の立場です。お互いが寄生してモラトリアムな現状に気づいてない訳じゃないんだけど、たぶん後から振り返るとその無駄がたっぷりな時期こそが必要だったと思える、冴えない時間。なんか、ただそれが豊かさなのかなと心のどこかで肯定してしまいます。自分も学生寮に寄生してその空気を吸って生きていた時代があって、人生なんてものが見事にかけらも分かってないくせに、それこそが本当にかけがえのない数年間でした。
喫茶店「SHIP」のマスター役=志賀廣太郎さんも渋い存在感で素敵でした。最近では「アンフェア」シリーズでもハマリ役で注目されてたし、さかのぼると「ワンダフルライフ」や「茶の味」という大好きな作品にも出演してます。他の出演者も適役でよかったし、この全体的なキャスティングの雰囲気はちょっと時代背景がずれるけど「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」にも通じるものがあって、けっこう好きです。


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