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「あしたの私のつくり方」 [cinema]

あしたの私のつくり方 [DVD]

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  • 出版社/メーカー: 日活
  • メディア: DVD

ちょっと久々の市川準監督作品、もう公開は始まっていたんですが、観に行けました。
これまで劇場で観た作品はすべて単館で都内のみ上映だったので、この作品が幕張シネプレックスで観られるというのがまず感慨深いです。
このタイミングで主演・成海璃子作品は「神童」があり、「きみにしか聞こえない」も公開待機中。
その中で自分はやはり市川準監督作が観たくて、結果「神童」は見逃してしまっていますが、彼女の凛とした佇まいはごく単純に映像を観ていて惹かれるものがあります。今回は小学生から高校生まで演じているキャラクターだけど、ある程度衣装や髪型を変えるくらいで成立していてそれほど不自然ではない感じがして、これってある種芝居を生で観ている感覚に近いかもしれません。人物の心の動きとして時間経過があっても十分一貫性を持って描けることがこの作品ではプラスに作用している気がしました。

ロカルノ映画祭三冠受賞作「トニー滝谷」も独特の撮影方法で刺激的でしたが、今回もユニークというほどではないけど随分映像表現が変化します。大きなポイントの一つは携帯メールの文字画面を物語の進行に重ねてそのまま見せるテロップ的な使い方で、その時間の流れのライブ感とうまくマッチしてました。複数の人物(主に寿梨と日南子)のアップが画面分割する表現も、ゆったり横移動する「トニー滝谷」とまた違って自然と誘導されていく情感があって、自己という入れものをまだ居心地のよい器に出来ていない思春期の少女たちの表情としてリアルに感情移入できて、目が離せなくなりました。ここで描かれているいじめの在り方は昨今のスキャンダラスな騒がれ方とは一線を画している日常の延長としての描き方で、もちろん解決したり簡単になくなったりするはずがない中で絶望する訳でもなく過ごす当事者の姿勢がやはり自分にとってはリアルです。別に覚悟して受け入れているわけではないんだろうけど、自我や周囲(特に家族に対して)とうまく折り合いがつかないことの重大さの方がどれほど痛々しい切実な問題を含んだ出来事になるかが分かる気がします。後半に部屋の中での撮影で暖色系の映像があたたかくて、和めました。


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