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「蟲師」 [cinema]

蟲師 大友克洋完全監修 蟲箱 [DVD]

蟲師 大友克洋完全監修 蟲箱 [DVD]

  • 出版社/メーカー: video maker(VC/DAS)(D)
  • メディア: DVD

4月3日、久々の映画館です。
せっかく日曜なのに、1日の1000円割引デーを利用しなかった後悔で、平日なのに3日にレイトショーに行ってきました。
大友克洋監督作品は、映画館ではもう20年以上も前の「AKIRA」以来で実写作品は幾つかあっても観てないし「スチームボーイ」もなんだか自分の中で盛り上がらずスルーしてきていたけど、このマンガ原作の新しい作品はなんだか観てみたくなりました。
最近、日本映画は小説ではなくマンガを原作にしたものが次々と製作されていますが、なんだかそれが当てるための手段のひとつのような気がして、どうも手放しで喜べはしない状況があります。全部安易だとは思わないし、実際に撮影され新しい映像作品として表現されたものは原作が小説でもマンガでも、もうある種別物になって成立しているから、"答え合わせ”のために映画化されたものを観るっていうスタンスは余り自分はとりたくはないんですが。そのちょっと微妙かも・・・という半ば警戒しながら余り期待もしていなかったのが幸いしてというか、予想以上に面白い作品でした。まあ、ラストについてはあまりに唐突でそれまでの流れを不意に途切れさせたような感覚は残りましたが。
まず、奥深い山間の森に暮らす人というロケーションのちょっと原風景的な和の匂いのする舞台があって、それとだいたい今から100年ほど前という時代設定(でもこれは明確にしているわけはないまま描かれてます)が加わって、”蟲”の存在に説得力を付与している気がしました。どういうさじ加減で見せるかが監督のこだわりでもあったと思うんですが、CGなど視覚効果は当然のように用いていることが目立つような映像ではなく、自然物とほどよく溶け込むタッチが実に繊細でもあり、刻々変化する天候も時として荒々しい表情になるように野生の生き物としての危険な在り方も十分伝わりました。この作品世界の中で、当然のように蟲は存在しています。スクリーンを通して観ているこちら側にも、そこに違和感はほぼないように自分には思えました。虹の姿をした蟲の登場はどうなるんだろうと、その展開部分は何よりわくわくしました。自分は原作の内容を知らずにこの作品を観ているため比較ができないけど、こういうクライマックスへ向かう描写は映画向きなのかもしれません。
オダギリジョー、蒼井優のかなり超越的なんだけど温かみがあってどうにも人懐っこいキャラクターがそれぞれもちろん魅力的でよかったんですが(特に肩の力の抜けた表情を見せる場面はなんともいえず最高です、ふたりとも)、江角マキコ、大森南朋という脇を固める二人もまたとてもよかったです。もう全体としてはクライマックスは過ぎたあたりなんだけど、大森氏の最後に発する台詞が、ちょっと無防備でお人好しなキャラクターとしてすごく観ていて共感できて、ぐっときました。


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