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「インサイド・マン」 [cinema]

インサイド・マン

インサイド・マン

  • 出版社/メーカー: ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン
  • 発売日: 2006/10/12
  • メディア: DVD


「嫌われ松子の一生」とハシゴで観てきました。
作品の選び方にかなりギャップがありますね。

スパイク・リー監督の作品はこれで初めてちゃんと観たことになります。
まずデンゼル・ワシントンの見せる様々な表情。
このNY市警キース・フレイジャー役が観客の視点になるわけですが、不可解で謎の多い銀行立てこもり事件の真相究明に我が身ひとり分以上ではない信念で挑む佇まいが文句なくかっこいいです。彼女に結婚をせかされている真っ最中でそれどころじゃない複雑怪奇な難事件に向き合う、その打つ手なしの状況が逆に日常的な仕事の一部っていうスタンスを感じさせて、脚本の設定の巧みさに感心しました。
それ以上に、クライブ・オーウェンです。
劇中テンションにかなりの振幅があるデンゼルとは好対照でほぼ一貫して冷徹。というより、この完全犯罪の行く末に全ての神経を集中し完遂する意思の強さを、大半がマスクで覆われた姿で登場して圧倒的な印象を残していく静かなる情熱が伝わってきます。仕掛けに工夫があって、そこに終始していてもこの人物像の描写がなければ違う余韻を感じたかもしれません。まるで頭脳ゲームの勝負を楽しむかのようにあえてハードルを高くしている状況で、最終的には善悪の判断さえも揺らいでしまう結末を演出する。温かみを持ちながらも不敵な表情がいいです。
ジョディ・フォスターも普段ならイメージにないポジションで直接的な対立の構図に脇から入ってきて複雑にしていくかなり迷惑な役回り。それゆえ、背後のクリストファー・プラマーもまた当該銀行の被害者というだけではない深みのある立場が際立ってきます。
見応えがあって周到な演出も脚本も演技も、たっぷり堪能させてもらいました。


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