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1Q84 / 村上春樹 [本のこと。]


1Q84 BOOK1-3 文庫 全6巻 完結セット (新潮文庫)

1Q84 BOOK1-3 文庫 全6巻 完結セット (新潮文庫)



村上春樹氏のこれまでの長編小説のなかで、現時点で最も長い作品です。
圧倒的でした。
ふたつの物語が並行して語られる、長編で何度も用いられている形でこの物語も進行していきますが、今回はそのふたつの世界がすぐそばで、お互いにはじめからもう一つの物語の風景が見え隠れするような位置関係になっていて、そこで生じる緊張感が新鮮でした。どちらかといえば天吾くんのエピソードが穏やかでゆったりとしたパートで青豆さんのパートが危険に満ちたより不条理が前面に出たパートのように思えたんですが、不穏な状況はすぐに天吾くんに及んでふたつのエピソードが密接に関係しあっているのがかなり冒頭に近い部分で明らかになっていました。集団「さきがけ」の存在、小説「空気さなぎ」という不思議な物語、そして明確なリンクとして登場する牛河さんという人物など、もしかしたらこの先に発表される別の小説でも改めて描かれるかもしれない様々な要素が複雑な混沌の状況にいくつも含まれていて、読んでいて実に様々な感情がわいてきました。新刊として発表されたときにも読んでいましたが、改めて今、読み返してみて、よりこの物語を肯定的にとらえて読み終えたのが新たな発見でした。
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