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「ストロベリーショートケイクス」 [cinema]

ストロベリーショートケイクス

ストロベリーショートケイクス


この作品のことを予備知識としてほとんど持っていませんでした。
池脇千鶴さん出演だから観ておきたくて、あと渋谷のシネ・アミューズでもう1本、「ゆれる」を観たくて予定を組んで、日曜に出掛けてきました。原作がマンガなのをパンフで知り、脚本担当の狗飼恭子さんが「天国の本屋~恋火」の脚本も書いた人だったのを(パンフを再確認して)今更知り矢崎仁司監督の作品を初めて鑑賞することになりました。
それにしても、女の子として普段まず他人には見せることはないであろう行動の部分の描写は、けっこう観ていて気持ちが落ち着かなくなりますね。そのあたりの日常の描き方が踏み込んでる感じがしました。
映画ではコミカルなシーンから始まって、語りだしたのは里子。
最初と最後に原作との違いが明確にあって、映像の中に生きるキャラクターの原作にはない側面がそれぞれ追加されてて、それが作品の世界の中でふくらませてあって、特別じゃない身近なごく普通の人物像として感じられました。
里子はメインの4人の女性のうちのひとりで、無性に読みたくなって後から買ってきた原作とはずいぶん違って脚本全体でも中心に居る感じ。設定上も色々追加されてるし、そのぶん様々な表情を見せてくれてるし、結んだ髪もベスパに秋代を乗せて走る感じも、なんだかがんばってて、健気で、いい。へこたれないために気を張ってるんだけど無理してる様子がないのは、芯が強いんだろうなと思えて、そこがまたキュート
で、秋代はしっかり目標もあって現実も見えていそうなのに純粋な一途な自らの内面を自分でわかってる。その仕事に対する割り切り方には男として感覚的につかめない部分もあるけど、たぶん彼女は自分の中で矛盾してないんだと思えます。全部は口にしなかった複雑だけどまっすぐな秋代の心の中を本質だけちゃんと感じとれてる菊池って、正直で、いい。
塔子はちひろに自分の影や鏡像を見ているようで、心の底から本当は守ってやりたい自分への居心地の悪さがあって、だからちょっとお互い傷ついても、むしろしっかり向き合えてる時間が持てて、ほんのそれだけで、いい。部屋の中で自分の描いた作品と一緒になった画はほんと素敵で。やっぱり厳しい毎日でもちょっとしたアクシデントから不意の休暇ができちゃっても、もちろん許されるはず。ちひろにしたって、自分の中の空虚は知ってて、でも恋愛中心の行動には抗いきれない強い力があって、結果同じように相手に重たいと考えられてしまうんだって、どこかで気づいているんだろうけど。
別にすごく特殊なことを望んだりしてるはずじゃなくても、都会で生きていく日常が女性にとってどうも厳しいような、そういう社会ってことなんでしょう。「tokyo.sora」でも、そのへんの言葉にしにくいそれぞれが独りで闘ってる感じがとても痛々しくもあったり、でも素敵だなとも思ったりしたんですが、この作品もやはり何気なく暮らす普段がいちいちハードルがある状況が伝わって、リアルに見えました。

(サントラ盤についての記事はこちらです)


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