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「スマグラー お前の未来を選べ」 [cinema]
11/20(日)に観てきました。
石井克人監督の作品はこれまでもけっこう観て来ました。
テイストとしては同じマンガ原作ということもあってか、「鮫肌男と桃尻女」のダークな世界観とどこか共通しているように思えましたが、こちらは格段にパワーアップして濃厚で狂気じみています。
妻夫木くん演じる主人公・砧が無気力で他力本願ゆえに闇社会にするっと入り込んでしまう展開は原作の真鍋昌平さんの描く「闇金ウシジマくん」でも何度も語られるような設定で、現実にあっても不思議ではない危うさがリアルです。
そこで知り合う容赦ないキャラクターたちが石井克人監督好みのかなり濃い面々。
運び屋・ジョーを演じる永瀬正敏氏は「PARTY 7」以来の石井組なんですが、すっかり裏社会の汚れた空気を肺一杯に吸いながらも自らの掟に従いアウトローを貫き生き抜いてきた影の濃い人物像が説得力十分で、彼の積み上げてきたキャリアで演じる重厚感、人間臭さが実に魅力的でした。そしてその不思議な相棒・ジジイに我修院達也氏。なぜか「茶の味」とリンクするイカ好きな人物。彼はとにかく石井克人監督作品には欠かせない要素のひとつです。
松雪泰子さんが演じた裏社会の便利屋・山岡は登場シーンも少ないんですが妙に印象に残る謎めいたキャラクターでこれが原作では男性だったと後から知りびっくりです。
組長のオンナ・田沼ちはるを演じる満島ひかりさんは近年特に存在感がある女優さんとして様々な作品に出演していますが、その中でもこういう設定の役を振られるのはなかなか異色なんじゃないでしょうか。山岡同様、一切笑顔のない役なんですが、二人ともほぼ表情のないその冷徹さの中にふとのぞかせる人としての温かさのようなものが感じられるのがよかったです。
後半、砧を徹底的に拷問にかけて追い詰める河島役の髙嶋政宏さん、突き抜けたハイテンションで“狂犬”の異名をとるその独特の行動が危な過ぎです。昔の日本軍の軍服にオムツって・・・。
そして強烈なヒットマン、背骨と内臓というコードネームのコンビが漂わせている哀愁と徹底的な暴力描写、この無音の世界の寂寥感は独特でした。特に背骨=安藤政信くんの危険な眼差しと鍛え上げられた肉体美は印象的でした。
どの部分がそのままで、どの辺が映画独自の設定なのか、原作の漫画を確認してみたくなりました。
石井克人監督の作品はこれまでもけっこう観て来ました。
テイストとしては同じマンガ原作ということもあってか、「鮫肌男と桃尻女」のダークな世界観とどこか共通しているように思えましたが、こちらは格段にパワーアップして濃厚で狂気じみています。
妻夫木くん演じる主人公・砧が無気力で他力本願ゆえに闇社会にするっと入り込んでしまう展開は原作の真鍋昌平さんの描く「闇金ウシジマくん」でも何度も語られるような設定で、現実にあっても不思議ではない危うさがリアルです。
そこで知り合う容赦ないキャラクターたちが石井克人監督好みのかなり濃い面々。
運び屋・ジョーを演じる永瀬正敏氏は「PARTY 7」以来の石井組なんですが、すっかり裏社会の汚れた空気を肺一杯に吸いながらも自らの掟に従いアウトローを貫き生き抜いてきた影の濃い人物像が説得力十分で、彼の積み上げてきたキャリアで演じる重厚感、人間臭さが実に魅力的でした。そしてその不思議な相棒・ジジイに我修院達也氏。なぜか「茶の味」とリンクするイカ好きな人物。彼はとにかく石井克人監督作品には欠かせない要素のひとつです。
松雪泰子さんが演じた裏社会の便利屋・山岡は登場シーンも少ないんですが妙に印象に残る謎めいたキャラクターでこれが原作では男性だったと後から知りびっくりです。
組長のオンナ・田沼ちはるを演じる満島ひかりさんは近年特に存在感がある女優さんとして様々な作品に出演していますが、その中でもこういう設定の役を振られるのはなかなか異色なんじゃないでしょうか。山岡同様、一切笑顔のない役なんですが、二人ともほぼ表情のないその冷徹さの中にふとのぞかせる人としての温かさのようなものが感じられるのがよかったです。
後半、砧を徹底的に拷問にかけて追い詰める河島役の髙嶋政宏さん、突き抜けたハイテンションで“狂犬”の異名をとるその独特の行動が危な過ぎです。昔の日本軍の軍服にオムツって・・・。
そして強烈なヒットマン、背骨と内臓というコードネームのコンビが漂わせている哀愁と徹底的な暴力描写、この無音の世界の寂寥感は独特でした。特に背骨=安藤政信くんの危険な眼差しと鍛え上げられた肉体美は印象的でした。
どの部分がそのままで、どの辺が映画独自の設定なのか、原作の漫画を確認してみたくなりました。
「がんばっぺフラガール!」 [cinema]
11/6(日)に観てきました。
様々な作品を観てきた中でも、このドキュメンタリー作品は“きちんと観ておきたい、知っておきたい”という意思があって、他とは違う向き合い方で映画館に出かけました。
2011年3月11日の震災、その後の4月11日の余震によりいわき市のスパリゾートハワイアンズは施設全体が壊滅的な打撃を受けてしまったそうです。本来なら3月の時点ですでに営業再開の準備をしていたにもかかわらず。
監督の小林正樹氏は映画「フラガール」のメイキング特番を手掛けたり、スパリゾートハワイアンズのDVD構成を担当していたりした方。そして全体のナレーションは蒼井優さんと、この作品に関わるべくして参加した所縁のある人々の協力で制作されています。
開業前年以来となる全国キャラバンに出かけていくフラガールたちの笑顔は、自らが被災者であるからこそ届けられる素敵な輝きであふれていました。元気いっぱいの彼女たちの笑顔とともに踊りのBGMで使用される映画主題歌の歌詞が新たな意味をもって響き、ついつい涙が。
一時期は被災者たちの仮の宿となったハワイアンズの宿泊施設が再開へ向け本格始動した10月、その映像で幕を閉じる、ここから始まる物語の劇場公開が10月末、このたくましさ、不屈の精神に拍手でした。
様々な作品を観てきた中でも、このドキュメンタリー作品は“きちんと観ておきたい、知っておきたい”という意思があって、他とは違う向き合い方で映画館に出かけました。
2011年3月11日の震災、その後の4月11日の余震によりいわき市のスパリゾートハワイアンズは施設全体が壊滅的な打撃を受けてしまったそうです。本来なら3月の時点ですでに営業再開の準備をしていたにもかかわらず。
監督の小林正樹氏は映画「フラガール」のメイキング特番を手掛けたり、スパリゾートハワイアンズのDVD構成を担当していたりした方。そして全体のナレーションは蒼井優さんと、この作品に関わるべくして参加した所縁のある人々の協力で制作されています。
開業前年以来となる全国キャラバンに出かけていくフラガールたちの笑顔は、自らが被災者であるからこそ届けられる素敵な輝きであふれていました。元気いっぱいの彼女たちの笑顔とともに踊りのBGMで使用される映画主題歌の歌詞が新たな意味をもって響き、ついつい涙が。
一時期は被災者たちの仮の宿となったハワイアンズの宿泊施設が再開へ向け本格始動した10月、その映像で幕を閉じる、ここから始まる物語の劇場公開が10月末、このたくましさ、不屈の精神に拍手でした。
「アンフェア the answer」 [cinema]
10/22(土)に観てきました。
このシリーズ、最初のTVドラマから好きでずっと観てきたんですが、まさか4年越しで映画として復活するとは思っていませんでした。
シリーズを通して脚本を担当していた佐藤嗣麻子さんが新たな監督です。
主演の雪平夏美=篠原涼子さん以下、お馴染みの顔ぶれに加えて、佐藤浩市さん、大森南朋さん、吹越満さん、山田孝之くんと豪華なゲスト陣。
今回の雪の北海道から始まるエピソードは、病院占拠とか細菌テロとかなんだか派手だった前作の映画版とはまた違った形で、雪平が精神的にじわじわ追い詰められていく展開で、この雰囲気はTVシリーズに近いのかもしれません。
それにしても香川照之さん、寺島進さんはこれまで以上に見せ場一杯で渋い存在感がよかったんですが、阿部サダヲさんは着々と出世してこのポジションに収まっちゃうとキャラクター的にはもう地味になってく一方でそれがさびしいです。加藤雅也さん演じる三上は相変わらずのジョーカー的存在でまだこの先がありそうで楽しめます。当然なんですがこの中に、安藤=瑛太くんが不在なのが残念でなりません。
・・・と、シリーズものとして個人的には堪能させてもらえたんですが、この作品だけを他を知らずに単体で観たらどう感じるんでしょうか。
少なくとも“踊る”シリーズみたいなみんなで盛り上がろうというスタンスとはちょっと違っている気はします。
このシリーズ、最初のTVドラマから好きでずっと観てきたんですが、まさか4年越しで映画として復活するとは思っていませんでした。
シリーズを通して脚本を担当していた佐藤嗣麻子さんが新たな監督です。
主演の雪平夏美=篠原涼子さん以下、お馴染みの顔ぶれに加えて、佐藤浩市さん、大森南朋さん、吹越満さん、山田孝之くんと豪華なゲスト陣。
今回の雪の北海道から始まるエピソードは、病院占拠とか細菌テロとかなんだか派手だった前作の映画版とはまた違った形で、雪平が精神的にじわじわ追い詰められていく展開で、この雰囲気はTVシリーズに近いのかもしれません。
それにしても香川照之さん、寺島進さんはこれまで以上に見せ場一杯で渋い存在感がよかったんですが、阿部サダヲさんは着々と出世してこのポジションに収まっちゃうとキャラクター的にはもう地味になってく一方でそれがさびしいです。加藤雅也さん演じる三上は相変わらずのジョーカー的存在でまだこの先がありそうで楽しめます。当然なんですがこの中に、安藤=瑛太くんが不在なのが残念でなりません。
・・・と、シリーズものとして個人的には堪能させてもらえたんですが、この作品だけを他を知らずに単体で観たらどう感じるんでしょうか。
少なくとも“踊る”シリーズみたいなみんなで盛り上がろうというスタンスとはちょっと違っている気はします。
「ツレがうつになりまして。」 [cinema]
10/16(日)に観てきました。まだ2011年の記事が追いついていません。
映画作品で特に日本映画に関しては、だいたい自分がどういう傾向のものが好きなのかはもう十分、知り尽くしているので、この作品を予告編で知り、間違いなく自分がハマるものだと確信できました。
主演の堺雅人さんは「日輪の遺産」に続く佐々部清監督作品ですが、作品のテイストもキャラクターも全く違うものなのに、全然違和感ありません。
今回のキャラクターは、堺さんが演じてきた過去の役柄からいうと比較的近いかなと思えるのは「ゴールデンスランバー」の青柳くんのような、ごく普通の市井の人。そのありふれた小市民の姿の中にその人なりのちょっとした特徴を付加するのが本当に得意な感じです。今回は、気づけばうつに診断されちゃう旦那さん、毎日自分が会社で食べるお弁当用のチーズを曜日ごとにきっちり分けて全部冷蔵庫に準備してあるシーンとか(それを取り出して弁当箱に詰める一連の作業がついつい顔がほころぶくらい実に楽しそうだったりして)、細かい日常のことにこだわりがある一方で平気なところは無頓着でいられるツレのキャラクターがなんだかほほえましくて、うつで苦しんでいる状態にもふとユーモラスな感じがありました。現実にはもっともっとシャレにならない状況だったりもするはずだし、命の危険も幾度となく感じたりする体験をしているはずですが、彼のあぶなっかしくも放っておけなくなる感じは実際の緊張感を中和して緩衝してくれる様子で、これは奥さんであるハルさんのアバウトさとの絶妙の相性もあるんでしょう。原作のツレ氏と貂々さんのカップルの相性もどこか共通してるんだろうなと思えます(脚本上、色々と細かな設定は部分的に変更されているようではありました)。
そのハルさんを演じた宮﨑あおいさん、この奥さんの伸び伸びとしたキュートさは本当に見ていてほっこりします。“ハルさん”というキャラクターの呼び名が、偶然「神様のカルテ」と一致していますがこれは制作サイドが異なっているので意図はないはずなんですが、両方の作品を観ているといい意味で演じたあおいさんの素の部分の魅力が重なっていて補完してくれている感覚がありました。こちらの作品でのハルさんは、結構人としてずぼらだったりダメダメなところもあるんですが、髪の毛ぼさぼさで八つ当たりしてたりしても、この家に居てくれることの大事さが伝わってきます。ツレも彼女の不完全さを必要としているし、彼女もツレのこんだけ弱ってても曲げないところにある種の尊敬もある、お互いをありのままで受け入れている関係が素敵でした。
この作品では夫の発症という出来事がひとつ大きなきっかけですが、おそらく二人のように一緒に暮らしていく中での様々な困難は色々な形で起こりうる出来事は訳で、ここで描かれていることは人と人とのつながりの中できっと普遍性がある、共感できるテーマだなぁと思えました。
鑑賞後、書店で探して原作を読んで改めてほっこり、でした。
映画作品で特に日本映画に関しては、だいたい自分がどういう傾向のものが好きなのかはもう十分、知り尽くしているので、この作品を予告編で知り、間違いなく自分がハマるものだと確信できました。
主演の堺雅人さんは「日輪の遺産」に続く佐々部清監督作品ですが、作品のテイストもキャラクターも全く違うものなのに、全然違和感ありません。
今回のキャラクターは、堺さんが演じてきた過去の役柄からいうと比較的近いかなと思えるのは「ゴールデンスランバー」の青柳くんのような、ごく普通の市井の人。そのありふれた小市民の姿の中にその人なりのちょっとした特徴を付加するのが本当に得意な感じです。今回は、気づけばうつに診断されちゃう旦那さん、毎日自分が会社で食べるお弁当用のチーズを曜日ごとにきっちり分けて全部冷蔵庫に準備してあるシーンとか(それを取り出して弁当箱に詰める一連の作業がついつい顔がほころぶくらい実に楽しそうだったりして)、細かい日常のことにこだわりがある一方で平気なところは無頓着でいられるツレのキャラクターがなんだかほほえましくて、うつで苦しんでいる状態にもふとユーモラスな感じがありました。現実にはもっともっとシャレにならない状況だったりもするはずだし、命の危険も幾度となく感じたりする体験をしているはずですが、彼のあぶなっかしくも放っておけなくなる感じは実際の緊張感を中和して緩衝してくれる様子で、これは奥さんであるハルさんのアバウトさとの絶妙の相性もあるんでしょう。原作のツレ氏と貂々さんのカップルの相性もどこか共通してるんだろうなと思えます(脚本上、色々と細かな設定は部分的に変更されているようではありました)。
そのハルさんを演じた宮﨑あおいさん、この奥さんの伸び伸びとしたキュートさは本当に見ていてほっこりします。“ハルさん”というキャラクターの呼び名が、偶然「神様のカルテ」と一致していますがこれは制作サイドが異なっているので意図はないはずなんですが、両方の作品を観ているといい意味で演じたあおいさんの素の部分の魅力が重なっていて補完してくれている感覚がありました。こちらの作品でのハルさんは、結構人としてずぼらだったりダメダメなところもあるんですが、髪の毛ぼさぼさで八つ当たりしてたりしても、この家に居てくれることの大事さが伝わってきます。ツレも彼女の不完全さを必要としているし、彼女もツレのこんだけ弱ってても曲げないところにある種の尊敬もある、お互いをありのままで受け入れている関係が素敵でした。
この作品では夫の発症という出来事がひとつ大きなきっかけですが、おそらく二人のように一緒に暮らしていく中での様々な困難は色々な形で起こりうる出来事は訳で、ここで描かれていることは人と人とのつながりの中できっと普遍性がある、共感できるテーマだなぁと思えました。
鑑賞後、書店で探して原作を読んで改めてほっこり、でした。
「天国からのエール」 [cinema]
10/2(日)に鑑賞してきました。
最近、特に幅広く様々な役柄を演じてきている印象の阿部寛氏主演の実話です。
この作品は沖縄の本部町が舞台と知り、2009年10月に修学旅行ですぐ付近を通ってきたこともあったんで親近感がわいて興味がありました。
ロケーションは実際に本物のあじさい音楽村のあった場所を撮影のために借りて行われたそうで、弁当屋の建物の横のテーブルとイス、地下へ降りていく音楽スタジオやすぐ間近にある高校の通学路だとか、実物であればこそ、そこに勝手にこちらが期待一杯でイメージする“南国・沖縄”という特別な雰囲気は残念ながら映っていませんでした。でもだからこそ、その何気ない場所こそが飾りのない地元そのものなんだろうなと感じたりもして、ここで演じていた俳優さんたちの生きていた空気は格別なものがあったんじゃないかと思います。撮影はかなり過酷でタイトなスケジュールだったそうで、別のシーンを午前に撮って、午後には癌が進行して横になっているだなんて、信じられない状況を知らず、阿部さんが確実にやつれていく映像の迫力はすごかったです。劇中、登場するバンドのメンバーたちのモデルは主題歌を担当したステレオポニーのようですが、劇中ではメンバー中紅一点のアヤ役・桜庭ななみさんのキュートな魅力が輝いていました。
「あじさい10か条」は、この音楽スタジオをただ無償で貸すだけではない、守るべき具体的なルールということなんですが、その精神というのがモデルとなった仲宗根陽さんの人となりそのものでもあり、2011年現在の私たちが改めて大切にしておきたい考え方に直結しているようにも思えます。
-あじさい10か条-
1.あいさつしましょう!
2.赤点は絶対ダメです!!
3.機材の取り扱いに注意!
4.線をこえない!
5.イベント全員協力!
6.後輩には優しくおしえましょう!
7.9時以降の音出しはやめましょう!
8.勉強andバイト優先しよう!
9.カギの管理はリーダーがしっかり!
10.人の痛みがわかる人間になれ!
ここでの表現はその意図するものを言い換えて自分たちの身近なものとしてそのまま捉えなおすことができるものばかりだと思うんですが、世のオトナたちが当たり前にこの程度のことを態度で示せる社会であったら、身の回りの状況はかなり居心地のいいものになる気がします。
最近、特に幅広く様々な役柄を演じてきている印象の阿部寛氏主演の実話です。
この作品は沖縄の本部町が舞台と知り、2009年10月に修学旅行ですぐ付近を通ってきたこともあったんで親近感がわいて興味がありました。
ロケーションは実際に本物のあじさい音楽村のあった場所を撮影のために借りて行われたそうで、弁当屋の建物の横のテーブルとイス、地下へ降りていく音楽スタジオやすぐ間近にある高校の通学路だとか、実物であればこそ、そこに勝手にこちらが期待一杯でイメージする“南国・沖縄”という特別な雰囲気は残念ながら映っていませんでした。でもだからこそ、その何気ない場所こそが飾りのない地元そのものなんだろうなと感じたりもして、ここで演じていた俳優さんたちの生きていた空気は格別なものがあったんじゃないかと思います。撮影はかなり過酷でタイトなスケジュールだったそうで、別のシーンを午前に撮って、午後には癌が進行して横になっているだなんて、信じられない状況を知らず、阿部さんが確実にやつれていく映像の迫力はすごかったです。劇中、登場するバンドのメンバーたちのモデルは主題歌を担当したステレオポニーのようですが、劇中ではメンバー中紅一点のアヤ役・桜庭ななみさんのキュートな魅力が輝いていました。
「あじさい10か条」は、この音楽スタジオをただ無償で貸すだけではない、守るべき具体的なルールということなんですが、その精神というのがモデルとなった仲宗根陽さんの人となりそのものでもあり、2011年現在の私たちが改めて大切にしておきたい考え方に直結しているようにも思えます。
-あじさい10か条-
1.あいさつしましょう!
2.赤点は絶対ダメです!!
3.機材の取り扱いに注意!
4.線をこえない!
5.イベント全員協力!
6.後輩には優しくおしえましょう!
7.9時以降の音出しはやめましょう!
8.勉強andバイト優先しよう!
9.カギの管理はリーダーがしっかり!
10.人の痛みがわかる人間になれ!
ここでの表現はその意図するものを言い換えて自分たちの身近なものとしてそのまま捉えなおすことができるものばかりだと思うんですが、世のオトナたちが当たり前にこの程度のことを態度で示せる社会であったら、身の回りの状況はかなり居心地のいいものになる気がします。
「東京公園」 [cinema]
10/1(土)に「奇跡」と同時上映作品として鑑賞しました。
青山真治監督はずっと気になる存在で、監督作を結構なんだかんだで観てきています。
前作「サッドヴァケイション」から4年ぶりの新作、この感触はこれまでの監督作とは異なり、淡々と温かみがこみあげてくる穏やかなテイストです。
自分は三浦春馬くんの出演するものを今回初めて観たことになるんですが、素の表情に近いんじゃないかと思えるゆったりとした自然なトーンで、彼のさりげない優しい物腰にはちょっと勝手に抱いていたイメージと随分隔たりがあって意外でした。対する榮倉奈々さんも実にさりげなくて、この二人がお互いを見る微妙な距離感とか、必要以上に相手に求めない描き方がリアルに思えました。ちょっとした仕掛けで独特の設定が判明してくる染谷将太くんの不思議な存在感も印象的です。こうした同世代の仲間たちを温かく見守る小西真奈美さんの複雑な境遇(後半に徐々にわかってくる切ない状況)や、これまでどちらかというと朴訥で男臭いイメージだった宇梶さんのまさかの設定(後半、おめかしして登場してきたときは衝撃でした)、井川遥さんの謎めいたキャラクターと、みんなそれぞれにちょっとずつ生きることに不器用な感じが、それぞれに目の前の大小さまざまな障害に取り組みながら懸命に生きている姿そのものに見えて、このタイミングで鑑賞したことでとても大事なことに思えました。
青山真治監督はずっと気になる存在で、監督作を結構なんだかんだで観てきています。
前作「サッドヴァケイション」から4年ぶりの新作、この感触はこれまでの監督作とは異なり、淡々と温かみがこみあげてくる穏やかなテイストです。
自分は三浦春馬くんの出演するものを今回初めて観たことになるんですが、素の表情に近いんじゃないかと思えるゆったりとした自然なトーンで、彼のさりげない優しい物腰にはちょっと勝手に抱いていたイメージと随分隔たりがあって意外でした。対する榮倉奈々さんも実にさりげなくて、この二人がお互いを見る微妙な距離感とか、必要以上に相手に求めない描き方がリアルに思えました。ちょっとした仕掛けで独特の設定が判明してくる染谷将太くんの不思議な存在感も印象的です。こうした同世代の仲間たちを温かく見守る小西真奈美さんの複雑な境遇(後半に徐々にわかってくる切ない状況)や、これまでどちらかというと朴訥で男臭いイメージだった宇梶さんのまさかの設定(後半、おめかしして登場してきたときは衝撃でした)、井川遥さんの謎めいたキャラクターと、みんなそれぞれにちょっとずつ生きることに不器用な感じが、それぞれに目の前の大小さまざまな障害に取り組みながら懸命に生きている姿そのものに見えて、このタイミングで鑑賞したことでとても大事なことに思えました。
2011年に鑑賞した日本映画を振り返る / 日本映画用投票フォーマット [映画にまつわる雑感]
2008年、2009年、2010年に引き続いて、この企画に参加します。
日本インターネット映画大賞URL:
http://www.movieawards.jp/
運営委員会の方から初めてこの企画に誘っていただいたのが2007年分です。
その年の投票は間に合いませんでした(投票とは無関係に、あとからこの記事はupしています)。
実はまだ、鑑賞作品の一部の記事をまとめ終えていません。
本来なら全て2010年の分の記事をupした上で投票用のこの記事をまとめるべきなんですが、延び延びにして投票時期を逸してしまうおそれもあるので、先に先に手を付けておきます。
蛇足ですが、2011年の鑑賞一覧の記録はこちらです。
URL ↓
http://www013.upp.so-net.ne.jp/hoshino/cinema/c-2011.html
[作品賞投票ルール(抄)]
・選出作品は5本以上10本まで
・持ち点合計は30点
・1作品に投票できる最大は10点まで
『 日本映画用投票フォーマット 』
【作品賞】(5本以上10本まで)
「 最後の忠臣蔵 」 3 点
「 ちょんまげぷりん 」 3 点
「 洋菓子店コアンドル 」 3 点
「 毎日かあさん 」 3 点
「太平洋の奇跡 フォックスと呼ばれた男」3 点
「 少女たちの羅針盤 」 3 点
「 八日目の蝉 」 3 点
「 日輪の遺産 」 3 点
「 奇跡 」 3 点
「 がんばっぺフラガール! 」 3 点
【コメント】
2011年は劇場鑑賞したもので38作品中、27本が日本映画(外国映画が11本)でした。
公開時期に見逃して、リバイバルでスクリーンで観ることができた作品も含まれています。
この企画の趣旨としては、過去の作品でも、DVD等の鑑賞のものでも候補として挙げていいことになっているんですが、自分の中では映画館のスクリーンで観たものと自宅で観たものは条件として違うという気がしていますので、そういう作品は除外して考えてみています。
と言う訳で、
この基本ルールを原則として、更に自分で決めたものとして
1.できるだけ作品数は規定範囲内の上限まで選びたい → 最大数の10本を選ぶ
2.その上で選出した時点で、作品相互での優劣は個人的にはできたらつけたくない → 各作品3点
(作品としてこっちが上、って、必ずしも歴然とした差として判るものとは限らず様々な要素があって個人的には設定不可能だと考えます。その上で、数ある上映作品の中から自分で観たいと思った時点で既に何らかの選択をし終えているし、更にそこから、10本の中に選ばなかった作品と必ずしも大きな隔たりがある訳ではなく、それぞれに縁があって観ておけてよかったと思えるものを挙げてあるという判断で考えました。)
3.リストアップした作品の列挙は、鑑賞順とする
4.選出の対象とする作品は、映画館で鑑賞したものに限定する
という基準で挙げてみました。
2011年という年を振り返るとき、3.11以来の震災被害、原発事故被害を抜きに考えることはできないでしょう。
少なくとも、3月以降に何かメッセージを作品から感じ取ろうとするとき、そこに必ずこの震災の事が念頭にある気がしています。
そしてそれはこれから先のしばらくも続いていくことではあるはずなんですが、こうして2011年を振り返るとき、挙げる作品に何かしらの影響が出てくるのは当然で、そこには大きな意味があると思います。
【監督賞】 作品名
[ 成島出 ] ( 「 八日目の蝉 」 )
【コメント】
後半、逃避行の果てにたどり着く小豆島の景色が印象的でした。
原作の小説が本来持っている物語としての魅力もあると思うんですが、20111年に鑑賞した作品の中で自分にとっては特に心に残った作品であり、これを監督賞に挙げておきたいと思いました。
【主演男優賞】
[竹野内豊] ( 「太平洋の奇跡 フォックスと呼ばれた男」)
【コメント】
この作品、スタッフを含めすべて戦後生まれのみで制作したものという新たな試みで、そのタイトルロールの重責は相当なものだったはず。
でも、その状況をまるで役柄そのものとして真正面から冷静に誠実に受け止め、成すべきことをするのみという姿勢が素晴らしかったです。
【主演女優賞】
[井上真央] (「 八日目の蝉 」)
【コメント】
原作とはちょっと異なるポジションとして描かれた主人公の確かな生命力が宿った眼差し、これは「太平洋の奇跡 フォックスと呼ばれた男」でも共通していて過酷な状況の中で生き抜こうとする役として印象的でした。
【助演男優賞】
[唐沢寿明] (「太平洋の奇跡 フォックスと呼ばれた男」)
【コメント】
原作小説にも登場する実在の人物を演じる上で脚色というか付加されている特徴がかなり派手で極端なのに、むしろ清々しかったです。
次点として、「スマグラー お前の未来を選べ」の安藤正信くんとかなり悩みました。
【助演女優賞】
[池脇千鶴] (「神様のカルテ」)
【コメント】
もともと気になる女優さんとして出演作はチェックしてきたんですが、堅実に脇を固めるこういう役がこれから先、もっと増えてくれることを期待したい内容でした。
【ニューフェイスブレイク賞】
[忽那汐里] (「少女たちの羅針盤」「マイ・バック・ページ」)
【コメント】
この辺りの映画出演作以上にTVドラマ「家政婦のミタ」で注目された2011年だったと思いますが、間違いなく飛躍を遂げた充実の年だったと思います。
【音楽賞】
「がんばっぺフラガール!」
【コメント】
劇中、被災したスパリゾートを離れ全国キャラバンを巡る彼女たちのBGMは当然のごとく映画「フラガール」の曲だったんですが、これが新たな意味を持って響き、胸が熱くなりました。
この内容(以下の投票を含む)をWEBに転載することに同意する。
日本インターネット映画大賞URL:
http://www.movieawards.jp/
運営委員会の方から初めてこの企画に誘っていただいたのが2007年分です。
その年の投票は間に合いませんでした(投票とは無関係に、あとからこの記事はupしています)。
実はまだ、鑑賞作品の一部の記事をまとめ終えていません。
本来なら全て2010年の分の記事をupした上で投票用のこの記事をまとめるべきなんですが、延び延びにして投票時期を逸してしまうおそれもあるので、先に先に手を付けておきます。
蛇足ですが、2011年の鑑賞一覧の記録はこちらです。
URL ↓
http://www013.upp.so-net.ne.jp/hoshino/cinema/c-2011.html
[作品賞投票ルール(抄)]
・選出作品は5本以上10本まで
・持ち点合計は30点
・1作品に投票できる最大は10点まで
『 日本映画用投票フォーマット 』
【作品賞】(5本以上10本まで)
「 最後の忠臣蔵 」 3 点
「 ちょんまげぷりん 」 3 点
「 洋菓子店コアンドル 」 3 点
「 毎日かあさん 」 3 点
「太平洋の奇跡 フォックスと呼ばれた男」3 点
「 少女たちの羅針盤 」 3 点
「 八日目の蝉 」 3 点
「 日輪の遺産 」 3 点
「 奇跡 」 3 点
「 がんばっぺフラガール! 」 3 点
【コメント】
2011年は劇場鑑賞したもので38作品中、27本が日本映画(外国映画が11本)でした。
公開時期に見逃して、リバイバルでスクリーンで観ることができた作品も含まれています。
この企画の趣旨としては、過去の作品でも、DVD等の鑑賞のものでも候補として挙げていいことになっているんですが、自分の中では映画館のスクリーンで観たものと自宅で観たものは条件として違うという気がしていますので、そういう作品は除外して考えてみています。
と言う訳で、
この基本ルールを原則として、更に自分で決めたものとして
1.できるだけ作品数は規定範囲内の上限まで選びたい → 最大数の10本を選ぶ
2.その上で選出した時点で、作品相互での優劣は個人的にはできたらつけたくない → 各作品3点
(作品としてこっちが上、って、必ずしも歴然とした差として判るものとは限らず様々な要素があって個人的には設定不可能だと考えます。その上で、数ある上映作品の中から自分で観たいと思った時点で既に何らかの選択をし終えているし、更にそこから、10本の中に選ばなかった作品と必ずしも大きな隔たりがある訳ではなく、それぞれに縁があって観ておけてよかったと思えるものを挙げてあるという判断で考えました。)
3.リストアップした作品の列挙は、鑑賞順とする
4.選出の対象とする作品は、映画館で鑑賞したものに限定する
という基準で挙げてみました。
2011年という年を振り返るとき、3.11以来の震災被害、原発事故被害を抜きに考えることはできないでしょう。
少なくとも、3月以降に何かメッセージを作品から感じ取ろうとするとき、そこに必ずこの震災の事が念頭にある気がしています。
そしてそれはこれから先のしばらくも続いていくことではあるはずなんですが、こうして2011年を振り返るとき、挙げる作品に何かしらの影響が出てくるのは当然で、そこには大きな意味があると思います。
【監督賞】 作品名
[ 成島出 ] ( 「 八日目の蝉 」 )
【コメント】
後半、逃避行の果てにたどり着く小豆島の景色が印象的でした。
原作の小説が本来持っている物語としての魅力もあると思うんですが、20111年に鑑賞した作品の中で自分にとっては特に心に残った作品であり、これを監督賞に挙げておきたいと思いました。
【主演男優賞】
[竹野内豊] ( 「太平洋の奇跡 フォックスと呼ばれた男」)
【コメント】
この作品、スタッフを含めすべて戦後生まれのみで制作したものという新たな試みで、そのタイトルロールの重責は相当なものだったはず。
でも、その状況をまるで役柄そのものとして真正面から冷静に誠実に受け止め、成すべきことをするのみという姿勢が素晴らしかったです。
【主演女優賞】
[井上真央] (「 八日目の蝉 」)
【コメント】
原作とはちょっと異なるポジションとして描かれた主人公の確かな生命力が宿った眼差し、これは「太平洋の奇跡 フォックスと呼ばれた男」でも共通していて過酷な状況の中で生き抜こうとする役として印象的でした。
【助演男優賞】
[唐沢寿明] (「太平洋の奇跡 フォックスと呼ばれた男」)
【コメント】
原作小説にも登場する実在の人物を演じる上で脚色というか付加されている特徴がかなり派手で極端なのに、むしろ清々しかったです。
次点として、「スマグラー お前の未来を選べ」の安藤正信くんとかなり悩みました。
【助演女優賞】
[池脇千鶴] (「神様のカルテ」)
【コメント】
もともと気になる女優さんとして出演作はチェックしてきたんですが、堅実に脇を固めるこういう役がこれから先、もっと増えてくれることを期待したい内容でした。
【ニューフェイスブレイク賞】
[忽那汐里] (「少女たちの羅針盤」「マイ・バック・ページ」)
【コメント】
この辺りの映画出演作以上にTVドラマ「家政婦のミタ」で注目された2011年だったと思いますが、間違いなく飛躍を遂げた充実の年だったと思います。
【音楽賞】
「がんばっぺフラガール!」
【コメント】
劇中、被災したスパリゾートを離れ全国キャラバンを巡る彼女たちのBGMは当然のごとく映画「フラガール」の曲だったんですが、これが新たな意味を持って響き、胸が熱くなりました。
この内容(以下の投票を含む)をWEBに転載することに同意する。
Ciao! / moonriders [music]
2011年、35周年を記念するこの年の締めくくりとして、この新しい音源が届けられました。
衝撃的なお知らせとともに。
http://www.moonriders.net/
ムーンライダーズはバンドとしての活動を無期限停止するとのこと。
信じられません、慶一さん、ほんとなんですよね?
“解散”という表現ではないこと、10周年のあとのピリオドを経験もしている我々は、次のステップを心して待ち、まだこの先があるはずだと確信できるこの充実の意欲作を繰り返し繰り返し、聴きこんでその時を迎えたいと思います。
who's gonna be reborn first?
タグ:Music Moonriders
「奇跡」 [cinema]
10/1(土)に観てきました。
目黒シネマでのリバイバル、今回はこの作品と「東京公園」という2本立て企画で、どちらも見逃してしまったのが残念だったんで嬉しい組み合わせでした。
是枝裕和監督が子供たちの目線を中心に捉えた物語というと、あの「誰も知らない」以来とのこと。
そして今回は九州新幹線の全線開業に合わせた物語ということで、その点でも現実に起こった事件を題材にした「誰も知らない」との共通点も感じられるんですが、その日が2011年3月12日という、企画段階や撮影中には予想もつかなかった特異な日を描くことになったのは偶然では片づけられない複雑な感慨があります。
福岡と鹿児島で離れて暮らす兄弟役にまえだまえだの二人。
こうしてスクリーンで観るのは初めてですが、是枝監督による演出のマジックなのか、ごく自然な表情、会話がそのまま写し取られている感じで、置かれた状況は結構複雑で切なく、そのほとんどが大人たちの勝手な都合によって従わざるを得ないだけなんですが、大変なストレスを気にもしていない風に振る舞う二人のなんとも逞し生命力あふれるなキャラクターに惹かれました。
後半、別々の方向から合流した子供たちがとある老夫婦の好意により宿を借りるエピソードの温かな味わいがちょっと寓話めいていて大好きです。
目黒シネマでのリバイバル、今回はこの作品と「東京公園」という2本立て企画で、どちらも見逃してしまったのが残念だったんで嬉しい組み合わせでした。
是枝裕和監督が子供たちの目線を中心に捉えた物語というと、あの「誰も知らない」以来とのこと。
そして今回は九州新幹線の全線開業に合わせた物語ということで、その点でも現実に起こった事件を題材にした「誰も知らない」との共通点も感じられるんですが、その日が2011年3月12日という、企画段階や撮影中には予想もつかなかった特異な日を描くことになったのは偶然では片づけられない複雑な感慨があります。
福岡と鹿児島で離れて暮らす兄弟役にまえだまえだの二人。
こうしてスクリーンで観るのは初めてですが、是枝監督による演出のマジックなのか、ごく自然な表情、会話がそのまま写し取られている感じで、置かれた状況は結構複雑で切なく、そのほとんどが大人たちの勝手な都合によって従わざるを得ないだけなんですが、大変なストレスを気にもしていない風に振る舞う二人のなんとも逞し生命力あふれるなキャラクターに惹かれました。
後半、別々の方向から合流した子供たちがとある老夫婦の好意により宿を借りるエピソードの温かな味わいがちょっと寓話めいていて大好きです。
and...Life / 熊木杏里 [music]
今年の1月、久々に出かけたコンサートが熊木杏里さんの東京国際フォーラムでした。
その場で、これまでのレコード会社との契約が終了しており、宙ぶらりんの状態だったとのことを知り驚いたのと、その直前の時期に新しいレコード会社との契約も決まり、再スタートとなるLIVEであったとの嬉しい報告を聞き、この新譜の登場を心待ちにしておりました。
7曲入りのミニアルバムです。
国際フォーラムでもアンコールで歌われた「♪ホームグラウンド~ふるさとへ」を含む、独特の包まれるような暖かな雰囲気はそのままに、これまで以上に凛とした表情の楽曲がなんだか新鮮でした。
その中で、箭内道彦氏とのコラボレーションにより生まれた「♪hotline」の決然とした真っ直ぐさが印象深かったり、「♪クジラの歌」の雄大な穏やかさが沁みたり、少ない楽曲数に多彩な試みがあって、大きなエネルギーをを感じました。
アルバム「ひとヒナタ」以降、アレンジを担当する方が様々になりましたが、もう一度改めて、吉俣良さんの世界でどっぷり、なんてのも聴いてみたくもあったり、今後がさらに楽しみになりました。
次のアルバムがもう待ち遠しいです。
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